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「A・ベネット？冗談はやめてよ、面白くもなんともないわ」
「失礼だな」
ダフネは、照れながらAの名を口にしたドラコを鼻で笑った。
ボーバトンにめっちゃ可愛い子がいる。その噂はダフネの耳にも届いていたのだ。
一方、セオドールは目を丸くした。
「あのブロンドの子、ベネットだったのか」
よくパーティーで一緒に踊ってただろ、と言う彼に、ドラコは頷く。
セオドールは頭が良い。そんな彼は、記憶力も良い。5、6年前の記憶でも、彼は鮮明に覚えていた。
「ええ？あんなに綺麗な子と踊ってたかしら」
「君がパーティーに出席し始めたのは入学してからだから、見たことなくて当然だ」
「もっと早くに参加すれば良かった。そしたら彼女と友達になれたのに」
「僕は彼女の友人じゃないけどな」
セオドールは、そこで首をかしげた。
「でも、おかしいな。僕が何度か家に行った時、彼女の姿は見かけなかったけど？」
「Aの部屋はご両親のご希望で少し離れた位置にあるからな。それに、彼女が君に、君が彼女に惚れたらどうする」
「絶対ないだろ」
恋愛とか興味ないし、とセオドールは手をひらひらとさせた。
成績優秀な高身長イケメン、加えて名家の出である彼の隠れファンは多いのだが、彼はどうやらそんな気はないらしい。
「まあ、彼女、貴方の事だぁいすきだもの。例えノットが惚れたとしても、彼女はノットに惚れたりしないわ」
やや強調された「大好き」の言葉に、のドラコは顔を顰めた。
「何が分かるっていうんだ」
「あら、私が花言葉に詳しいのをお忘れ？彼女、香水もそうだけど、結構選んで贈ってるわよ」
「この花か？」
セオドールはテーブルに置かれたピンクの花に視線を向ける。
「ピンクのグラジオラスにはね、《ひたむきな愛》って意味があるの。…ほらね？彼女、貴方に一途よ」
言った通りでしょ？とでも言う風に、ダフネは自慢げに話した。
ドラコが走って出ていく前、彼女が言いかけていたのは、グラジオラスの花言葉だった。
ドラコは顔が緩みそうになるのを抑えようと、ぎゅっと唇を噛む。変な顔になった彼を、セオドールが笑った。
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Alice(プロフ) - ダンスの誘い方やばすぎです！！もう深海さんの書き方好きすぎます！命がいくつあっても足りません(*´ཫ`*)このふたり永遠に幸せになれ！ (2023年3月1日 13時) (
レス) id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
ありもぎ - ヤバいです！私の心臓がもたないぐらいドッキドッキしてました！最高です！この作品に出会えて本当に良かったです！ (2022年3月28日 21時) (レス) @page42 id: 2f0ff669f2 (このIDを非表示/違反報告)
エマ - 読む手がとまらなかったです、、感動しました。深海さんが描くドラコの姿が本当に大好きです。 (2022年3月25日 18時) (レス) @page47 id: 6cc22acf6a (このIDを非表示/違反報告)
たにぴこ - 深海さんの書くマルフォイとの作品がこの作品に限らず大好きです。少し頼りないマルフォイと上品で芯のある主人公が大好物過ぎて最高です！！応援してます！ (2022年3月6日 17時) (レス) @page1 id: eef41b04d0 (このIDを非表示/違反報告)
u(プロフ) - 夢主とマルフォイの立ち位置が決まっていた理由までしっかりしていてもう本当に素晴らしいです…泣 (2021年2月23日 22時) (レス) id: 01ce421b84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：深海
| 作成日時：2020年11月12日 1時
