【文スト】月下の桜は今日も微笑む

45枚目 ページ47

今は太宰さんが中也に殴られて壁に激突したところですな。
『ここで乱入して混乱に陥れるのってすごく面白そう、私ったら冴えてるなぁ』
「で、手前はどっちの味方なんだ？」


味方？中也は一体何の事を云っているのだろう？分からない、と云うように首を傾げる。
「ﾁｯ…手前は太宰を助けに来たんだろ？『え、違う』はァ？」


何云ってんだこいつというような目で見られた。何故だ。
「私も結局君が来た目的が分からないのだよ。上手くはぐらかされてしまった…」
『はぁ？太宰さんが突然変な事を云い出すからですって！』


まあ本音を云うと何故来たのか思い出せないからである。


『そんな事より、ほらほら。私に構わず喧嘩の続きをしててよ。その間に思い出す』
「思い出すって…忘れてたのかよ…」
まじかよ…と頭を抱えられても困るんだが。


というところ辺りで部屋の隅まで移動する。瓦礫怖い。


さて、ここからは桜さんの実況コーナーに移行します！どんどんぱふぱふー
太宰選手は先程の傷が深手だったのか、頻りに腕を摩っています！痛そう！
一方中也選手は余裕のある表情！惚れちゃうな！


「先刻も云ったけどね…ガードした腕がもげるかと思ったのだよ…？」
おかげに桜に殴られたところはヒリヒリと痛むし…とブツブツ文句を云っている！
え、何？私のせいなの？殴られる様なことした方が悪いと思うんだけど。


「だったらこの攻撃も読めているんだろうなァ？」
素早い動きで殴りかかる中也選手！これは優勢か？


(っ･д･)三⊃)ﾟ３ﾟ)'∴:. ｶﾞｯ


そしてすかさず太宰さんの首元にナイフを近付ける中也。
『あーあ。王手(チェック)だね。まぁ、面白いところが見れたからそろそろ帰ろうかな』
「あれ、良いの桜。これからもっと面白くなるのに」


………じゃあ居る。と居座る私。
てか、この状態で其の態度って余裕だねぇ。

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