【文スト】月下の桜は今日も微笑む

31枚目 ページ33

『何時もだったら頬をツンツンとしたところで腕を掴んでくるのになー珍しいなー(棒)』
「ぼ、棒読みですよ…」


？そうかな？というかまだ起きない太宰さんどうしようか
『うん？いや、待てよ？起きないってことは悪戯し放題では………っ』


ゴンっと鈍い音が辺りに響く。まぁ、只拳骨を喰らっただけなのだが。
「少し加減を誤ったと思ったが立てるのなら問題は無いか」


非道いこの人。拳骨自体がいけないと思うんですけど


「く、国木田さん……桜さんは大丈夫ですか？」
『大丈夫だよ。昔…とまではいかないかもしれないけれど、それくらいからずっと慣れているから』
「昔から拳骨に慣れているなんて…」



嫌なことを思い出させてしまったかな？


「昔から太宰の様な奴だったという事だろう」
…そういうことにしておこうか。でもなぁ…


『こんなどうしようもない人とは一緒にされたくないですよ、私だって』
そんなこと、死んでも御免だね。


『あ、そういえば…話は変わりますけど、今日のお仕事って何ですか？』


何時までもこんな話していたって意味が無いからね。


「嗚呼、今日の仕事は…『あ、パスで』…まだ何も云っていないぞ」
『いや、だって面倒そうだから…今回の依頼は私パス！』
「え、桜さん！？」


敦君驚いているなー。こんな少年は絶対太宰さんに遊ばれるな。おもしろ。


『ふふっ本当に面白いなぁ敦君は。あ、そうだ。桜さんじゃなくて桜でいいよ』
「でも流石に呼び捨ては…じゃあ桜ちゃんで」


敦君は礼儀正しい子だ。可愛い


『よし！皆が依頼を片付けている間に私はマフィアに行ってこようかな』
「マフィアだと！？」


国木田さんと敦君が驚いている間に私は自分の席を立つ。


『それじゃあ依頼、ファイトだよっ！』


某美少女スクールアイドル育成プロジェクト風に云ってみただけである。

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