【文スト】月下の桜は今日も微笑む

24枚目 ページ26

あ、そーいや。
『お願い黒蜥蜴の皆、3分間だけ待って！資料とか仕舞いたくって…』


？？「3分間待ってやる」


そっかー、ありがとー！



ズドドドドという銃の音が響いた。ついでに私の悲鳴も。



『ていっ！』ポキッ
今やばそうな音がした。痛そうだな


「ハァ、これだから襲撃は嫌なんだ…ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ」
国木田さん、怖いです。ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ言いながらマフィアの皆を投げ飛ばさないで。


『そういえば敦君って何処に…？』
あ、敦君。と云いながら敵の腕をポキポキ外していく私。これぞ混沌だ。


取り敢えずは敦君も帰ってきてくれたし、敵もやっつけたし、今日は徹夜かな。
事務所…というか私の机の上が襲撃に遭ってしまったし。


「お前の机の上は何時も通りだろう」
グサッ
『うっ……私に書類仕事は向いていないんだ。って事で敦君頼ん…だ…』


ぽたぽたと目から汗…じゃなかった、涙が零れ落ちている。


『な、敦君？あの、取り敢えず国木田ママいけないんだ！』
先刻叱りすぎたからだ！と云うが、どうも敦君の様子がおかしい。
何故泣きながら笑っているんだろう。…ま、いっか！


『…あ。ねぇ賢治くん、マフィアさんは窓から棄てちゃうの？』
「桜さん！はい、国木田さんが棄てておけと」
『じゃあ私も棄てるの手伝うよ！』


というわけで仕事を放棄して窓から黒蜥蜴の皆さんを棄ててました。めでたしめでたし
てか仕事放棄ってどこぞの包帯無駄遣い装置みたい。…あれ、デジャヴ？

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