番外編 空色と。 ページ12
Youside
ゾムとの訓練も終わり、無事両方とも怪我をした。
医務室へ向かう。
扉を開けた瞬間に鼻につく、消毒液の匂い。
嫌いではない。
扉の先には、神と書かれた雑面をつけたいつもの人が包帯を横に置いて、机に突っ伏して寝ている。
まるで自分たちが来るのが当たり前のようで、少しおかしかった。
『ぺ神』
と呼ぶと、
んんーと言いながら、体を起こし、ゾムに抱きついた。
zm「うおっ」
sn「おおー、ゾム。掘られに来たんか？」
zm「違うわ！」
sn「遠慮せんでもええってー」
寝ぼけているのか、いないのか、ゾムを襲おうとする。
それに、必死に抵抗をゾムがしている。
ただただ、面白かった。
なんとか、力づくで、ぺ神を引き剥がしたゾムは、
zm「なんで、助けてくれんかってん！
ぺ神もAいること知ってるやろ！」
と私とぺ神に向かって、吠える。
『だって、面白かったから』
と笑いながら、言うと、小突かれる。
sn「俺は女の子を襲う趣味はありませーん。」
と言いながら、爆笑している。
こんな何でもない日々が続いて欲しいと願う。
嗚呼、幸せだ。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
snside
いつも、彼女は大体同じ時間に来る。
だから、俺は寝てるフリをした。
すると、彼女はめっちゃ笑ってくれた。
その笑顔は、可愛いかった。
a国に居た時とは違う笑顔で、なんだか嬉しかったのは、内緒にしておこう。
この笑顔をみられるならば、
いつまでも一緒にいられるならば、
愛なんて安いもんだ。
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作者名：黒猫 | 作成日時：2020年4月25日 16時
