番外編 薄紫と。 ページ11
youside
ちょうど、夕食の時間が終わった。
私は耳がいいから、城の門が開く音が聞こえる。
周りはワイワイうるさいのにね。
だから、そっとその場から抜け出す。
そして、走って、門まで向かう。
そして、いつも荷物の量は違うが、
遠征から帰ってきた彼がいる。
『兄さん！』
と叫ぶと、笑顔で手を振ってくれる。
それが、何故か毎回嬉しくて、
自分も自然と笑顔になる。
走っていくと、手を広げられ、抱きつくと、よしよしと頭を撫でられる。
なんだか、涙腺が緩む。
なぜだか分からないが。
本当にお兄ちゃんとかがいたら、こんな感じなのだろうか。
いつも、遠征から帰って来れば、幹部全員にお土産を持って帰ってくれる。
今回は、アメジストの入った、ブローチだった。
なんだか、兄さんの瞳の色みたいだった。
さっそく、胸に付けると兄さんは
「めっちゃ似合ってるで！」
と言ってくれた。
そして、2人で皆のいる食堂へ帰る。
嗚呼、幸せだなぁ。
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niside
初めは、警戒していた。
だけど、日々重ねるにつれて、警戒はほぐれ、逆に何故か大切にしたいなぁなんて思ってしまった。
遠征から帰ると誰よりも早くに俺の所に来てくれた。
初めは、敬語を使ってビクビクしてたけど、今は普通に喋れる。
いつも、幹部にはお土産を持って帰っている。
普段は全員に向けてお菓子だけとかだけれど、
今回はAだけに少し高級だったアメジストのブローチをあげた。
とても、似合っていた。
その金色の瞳は、もう暖かさでいっぱいだった。
愛なんて俺がくれてやるよ。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
アメジストの意味
「愛の守護石」「真実の愛を守り抜く」
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
兄さんの口調が分からなかったw
最後強引でした。
すみませんw
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作者名：黒猫 | 作成日時：2020年4月25日 16時
