真実。 ページ39
::
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、！！」
.
.
走るだけ走って外へ出る。
荷物は何も持っていなかった。
その女は汗だくで顔を歪ませていた。
勿論、その理由は1つしかない。
.
.
愛歌「っんで指、無くなってんのよ！！」
.
.
彼女が持っていたとされる��宿儺の指��
それはもう既に壱馬によって回収されていた。
だがそんな事走り得ない愛歌。
さっきの件で部屋に戻っていたのだ。
そして、《 無い 》事に気付いた。
.
.
「しくじったようだね、」
愛歌「げっ、夏油様･･･！」
.
.
長めの黒髪に強調されたピアス。
額の傷跡に彼女は声を荒あげた。
.
.
傑「取られたんだろう？宿儺の指」
愛歌「もっ、申し訳ありません！！」
.
.
縋るように謝る愛歌の姿に夏油は笑う。
彼女はついに泣き始めた。
.
.
��もう一度チャンスをください。��
��お役に立ってみせます��
��ごめんなさい。��
.
.
言葉という言葉が飛び交い合う。
縋っていく女に夏油はまだ笑っていた。
.
.
傑「大丈夫、」
愛歌「っ、、夏油さ、っ」
.
.
可愛い子を演じているのか本当なのか。
だが歪む顔は事実であり、
.
.
傑「別に最初から期待していないよ」
愛歌「っ、！！！」
.
.
絶望の顔もまた、本物だった。
夏油はそれでも尚、笑っていたんだ。
.
.
傑「じゃあ、お疲れ様」
愛歌「まっ、待ってください！夏油様！」
傑「なに？」
.
.
それは、また声によって阻まれた。
.
.
愛歌「あの子、っ、あの子とはっ、！
あの子とはどういうご関係なんですか、？！」
傑「今から死.ぬ君には関係の無いことだよ」
愛歌「ひ、ｯ！！」
.
.
でも、と夏油は呟く。
.
.
傑「冥土の土産に1つ、教えてあげよう。」
愛歌「！」
傑「私は彼女の＿＿ ･･･。」
.
.
夏油の片手が愛歌の顔に近付く。
開いていく掌は、
.
.
( ＿＿＿ﾊﾟｼｯ
「「！」」
『･･･敵なら隠れといてくださいよ。傑さん』
.
.
強い目付きに落とされる。
愛歌と共にAは後ろへ下がった
.
.
愛歌「なに、っ『･･･お休み、』
.
.
ﾄﾞｯ、と愛歌の首を叩くと落ちる。
Aは哀れんだ目で彼女を掴んだ。
.
.
傑「ご乱心は治ったのかい？A、」
『ええ、壱馬くんのお陰でね』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LOTTE チョコレート - 素敵な作品でした。だんだん涙が溢れてきて何て書いてあるのかわからなくなる位たくさんの涙でした。こんなに素敵な作品を書いてくださりありがとうございます‼️ (2023年1月2日 12時) (
レス) @page50 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
全推し - 完結お疲れ様です！ (2022年7月18日 19時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
全推し - 気がついたら涙がポロポロと出るような作品で、五条先生の最後の言葉がもう涙腺をぶっこわしましたwww (2022年7月18日 19時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - もう！すんごい泣きました！自分で好きな人を殺さなくてはならない五条先生に涙が止まりませんでした！お疲れ様でしたー！ (2022年2月26日 0時) (レス) @page50 id: 1237ffaaa6 (このIDを非表示/違反報告)
椿（つばき） - この夢小説で泣きそうになりましたよ！ハイキューはあまりわからなかったけれどこれをきにハイキューも見ようと思いました。（；＿；）私は心の底から泣いたことがないので今日見た夢小説では心の底から笑えました。ありがございました。これからも応援しますので！ (2022年2月22日 1時) (レス) @page49 id: c4d8ec2d2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shimo
| 作成日時：2020年12月24日 20時
