. ページ40
::
傑「･･･やぁ、悟。居たんだね」
悟「A一人で会わせらんないからな」
.
.
口調こそ平然を保とうとしているが、
しっかりと戻りかけている。
でも前に出てくることは無かった。
あくまでも��付き添い��を貫くらしい。
.
.
『･･･先生、思い出したよ』
悟「！」
『壱馬くんを殺したのは、��傑さん��だった』
.
.
中身は違えど夏油傑に出会ったのだ。
それにより、彼女の記憶の蓋が解かれた
今の彼女が夏油傑に向ける目は変化し、
��憎悪��という名の怒りが湧き上がるだけだった
.
.
『覚えてる？』
傑「･･･ああ、勿論。」
『、、』
.
.
否定する訳でもなく、すぐに肯定する。
付き添いであれど先生も驚いていた。
.
.
傑「君はあの《早良王》の子孫だからね。
仲間に引き入れたいと思っていたんだ。」
『･･･その為だけに、壱馬くんを、』
.
.
そうさ、とまた肯定する。
その顔はまだ崩れない笑みがあった。
反対にAの顔は歪んでいく。
何せ彼女にとって彼は、��特別��だったから。
.
.
『傑さん･･･いや、傑くん』
悟「･･･」
『私の中にいる傑くんはもう、死んだから。』
.
.
夏油傑とAは、所謂��幼馴染��。
家族ぐるみで仲が良かった2人だった。
そして彼の最後を、五条と共に看取っていた。
その目でちゃんと【 見ていたんだ 】
.
.
『あんたが誰かは知らないけど、不愉快。
《 今すぐ 》、傑くんから出てって。 』
.
.
五条の肉眼でも確認出来る��壱馬��の存在。
彼女の憎悪もまた、分かりやすくなっていた。
.
.
傑「��嫌だ��と言ったら？」
『･･･勿論。
.
.
壱馬を殺したのは、夏油傑。
彼女は今の今までその記憶を《消されていた》
だから今更、壱馬を殺したことへの憎悪は無い
今あるのは･･･夏油の《中》にいる奴だけ。
.
.
傑「ははっ、やっぱり君は良いね」
『･･･』
傑「今すぐ殺.り合いたいけど･･･残念だ。」
.
.
今の傑に戦う気もそれだけの考えもない。
そしてAもまた、同じ状況だった。
.
.
傑「またね、A」
.
.
追いかける事もなく、夏油の背を送る。
それを彼女は最後まで見た。
しばらくして寝転ぶ帷子を抱き上げ、
影のある場所まで運び ＿＿＿《消えた》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LOTTE チョコレート - 素敵な作品でした。だんだん涙が溢れてきて何て書いてあるのかわからなくなる位たくさんの涙でした。こんなに素敵な作品を書いてくださりありがとうございます‼️ (2023年1月2日 12時) (
レス) @page50 id: 1c719ec638 (このIDを非表示/違反報告)
全推し - 完結お疲れ様です！ (2022年7月18日 19時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
全推し - 気がついたら涙がポロポロと出るような作品で、五条先生の最後の言葉がもう涙腺をぶっこわしましたwww (2022年7月18日 19時) (レス) @page50 id: dc34629a9d (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - もう！すんごい泣きました！自分で好きな人を殺さなくてはならない五条先生に涙が止まりませんでした！お疲れ様でしたー！ (2022年2月26日 0時) (レス) @page50 id: 1237ffaaa6 (このIDを非表示/違反報告)
椿（つばき） - この夢小説で泣きそうになりましたよ！ハイキューはあまりわからなかったけれどこれをきにハイキューも見ようと思いました。（；＿；）私は心の底から泣いたことがないので今日見た夢小説では心の底から笑えました。ありがございました。これからも応援しますので！ (2022年2月22日 1時) (レス) @page49 id: c4d8ec2d2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Shimo
| 作成日時：2020年12月24日 20時
