ラスボスの動き ページ9
とある日、いつもより少し早めに学院についたAは授業が始まるまでの朝の時間をぼーっと教室で過ごしていた。
すると、廊下の方から黄色い声が聞こえる。
Aは嫌な予感がして身構える。
ま、まさかグルッペン殿下じゃないよね……？
学園にAが入ってから女子生徒が騒ぎ立てている人物と言ったら攻略対象かグルッペン殿下ぐらいしか思い当たらない。
もしかしたらルシウスの正体に気がついて問い詰めに来たとか……！？
しかし、そう思案にふけっているところでクラスの女の子に肩を叩かれた。
「ルシウス様っ！鬱様がお呼びですわ」
その瞬間Aの肩にこもっていたの力がふっと抜けた。
なんだ、鬱先生か。一応からも攻略対象ではあるのだがショッピがどうにか口止めしているらしくAはそう気にはしていなかった。
安心して席を立ち鬱先生の方へ足を運ぶ。
そこにはへらへらとした笑みを貼り付けてこちらに手を振る鬱先生のすがたがあった。
「やっほールシウスくん」
「あ、鬱先生。わざわざ呼び出しなんてしてどうしたの？」
ルシウスと女たらし級イケメンとの奇跡の絡み(？)によって女子生徒の興奮は高まっていく。
「２人のご関係はなんですの！？」
「なんのお話をしてるのか聞きたいわ！」
「お二人ともなんてお美しいのかしら……」
それに厭わず話し始めようとする鬱の手を引きどうにか食堂までやって来るA
まだ朝方だからか誰一人そこにはいなかった。
「で、話って何？」
「あぁ、それなんやけど一つ報告せなあかんかなと思う事があってな」
急に真剣な面持ちになる鬱。
「グルさんが俺に学園の王子様の調査を頼んだんねん」
「は、はぁ！？ぐ、グルッペン殿下が！！」
思わず叫ぶと鬱はAの口に人差し指を押し付けた。
「ちょ、煩いやん！グルさんにバレたらやばいやろ」
そ、それはそうだ。
そう思ったAはすぐに縮こまった
「で、でも何でなのかな」
「さぁな、それはあの人の事やし分からんけど……まぁどちらにしろ用心しときや」
「うん……」
彼がこんなに必死になってくれるのもきっとショッピのいう秘密があるからなんだろうがこのように情報提供してくれるのは大分頼りになる。
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シアン - (∂ω＜)-★さん» 惚れたなんていってくれて嬉しいですっ（はぁと）応援ありがとうございます！更新がんばりますね。 (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
(∂ω＜)-★ - え。惚れた。良ければ俺とお話しませんか?ﾊｧﾄ(痛い)これからも頑張ってくださいっす！応援してやす！^ω^ (2021年2月19日 23時) (レス) id: 783e49e84a (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 夕凪さん» コメントありがとうございます！ついにいってしまいましたね笑笑 今後の展開に是非ご期待下さい！ (2021年2月14日 10時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱついに、ついに！syo君が好きって言っちゃったよ!? (2021年2月14日 7時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 紅鴇@端末垢さん» いえいえ、いつもお褒めの言葉とともにコメントしてくださっていてとても嬉しいです。よかったらこれからもみてくださると嬉しいです！いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2021年2月4日 23時
