賑やかな食事 ページ31
ガチャン、と食器がぶつかる音が響いた。
正面を見れば、目の前のショッピとシャオロンが同時に料理にフォークを突き刺している。
シャオロンは立ち上がり、ゾムの首根っこを掴んだ。
「ったくこの工 口小僧は……代わるで」
「シャオロンの頼みなら仕方がないなぁ。A隣に座りたいんなら、そう言えば良いのにー！」
「なっ！ 違っ！」
ゾムは手を振りながらショッピの隣に座り直した。
そして、A隣にはシャオロンが座る。
ゾムなおもおかしそうに腹を抱えて笑っていた。どうやら、二人の反応がよほどお気に召したらしい。
Aは隣が変わったことにほっと胸をなでおろし、シャオロンの袖をくいくいと引く。
「ありがと。助けてくれたんでしょ？」
「ま、まぁ、ゾムは俺が連れてきたようなものだしな」
「本当に助かった。ちょっかいばかりかけてくるからさ」
Aがはにかんだ瞬間、シャオロンの頬がにわかに染まった。
その光景に、ショッピは無言でパンをちぎった。
「もしかして、妬いてるん？」
ゾムはショッピを覗き込んだ。今度は彼の反応を楽しもうという腹らしい。
その瞬間ショッピの方向から舌打ちが聞こえてくる。
隣のゾムは戦いた。
「え、ショッピ君が舌打ちしてきたんやけど！？」
機嫌が悪いのか、ショッピはゾムの言葉を無視して食事を続けている。
「ショッピはとっても良い子だから怖いはずがないでしょ」
「お前達ほんま仲ええな」
その言葉はシャオロンのものだった。ルシウスは頷く。
「うん、そうだね。俺ショッピのこと大好きだし！」
「ルシウス……」
ショッピは若干感動したようにそう呟く。ゾムはそんなショッピの脇腹を小突いた。
「何嬉しそうな顔してんの？」
「うるさいっすよ。この工 口小僧」
「ショッピくんが今俺のこと『工 口小僧』って！」
「え？そんな汚い言葉使うわけないじゃん」
「せやな。ショッピくんが年上にそんな口聞くのみたことないし」
「なんで信じてくれへんねん！」
ゾムが引きつった声を上げる。
四人での食事はなんだかんだと言って楽しかった。
いつもの二人っきりの食事も楽しいのだが。社交界にほとんど出ず、友人の少なかったAにとっては、前世ぶりに友人と過ごす賑やかな食事となった。
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シアン - (∂ω＜)-★さん» 惚れたなんていってくれて嬉しいですっ（はぁと）応援ありがとうございます！更新がんばりますね。 (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
(∂ω＜)-★ - え。惚れた。良ければ俺とお話しませんか?ﾊｧﾄ(痛い)これからも頑張ってくださいっす！応援してやす！^ω^ (2021年2月19日 23時) (レス) id: 783e49e84a (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 夕凪さん» コメントありがとうございます！ついにいってしまいましたね笑笑 今後の展開に是非ご期待下さい！ (2021年2月14日 10時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱついに、ついに！syo君が好きって言っちゃったよ!? (2021年2月14日 7時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 紅鴇@端末垢さん» いえいえ、いつもお褒めの言葉とともにコメントしてくださっていてとても嬉しいです。よかったらこれからもみてくださると嬉しいです！いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2021年2月4日 23時
