無邪気な義姉 ページ16
「だって私、ショッピのことが大好きだからショッピが元気なかったら悲しいもん！」
無邪気な笑顔を浮かべながら、彼女はそう言い放った。
そして、土だらけの手で頭を撫でてくる。
「ね？ だから、早く一緒に遊ぼう！」
「うん……」
瞳が潤んだ。涙が玉になり頬を転がる。
自分を好きだなんて、生まれてこの方聞いたことがなかった。それがこんなに温かい響きだと言うことも、初めて知った。
「どうしたの？ショッピ、身体が痛いの？」
窓の外から彼女は顔をのぞき込んできた。
よく見れば、いつも綺麗にまとめているハニーブロンドの髪の毛はぐちゃぐちゃになっていた。きっと何度か転けたのだろう。
ショッピは涙を拭って言った。
「うんん。ぼくもねぇさんのことがだいすきやなぁって」
「良かった！」
彼女は出会ってから一番の笑顔を浮かべた。
それから、ショッピは義姉のことを慕うようになった。
その気持ちが恋愛感情だと気づくのに時間はかからなくて、気がついたときにはもう戻れないところまできてしまっていた。
Aは未だに自分を義弟として見ている。それはわかっていたから、決して手は出さなかった。けれど諦める事もできなかったから、外堀を埋める準備も着々と進めていた。
もし、Aと王太子の婚約が破棄になった場合、プロポーズをしてもいいとルシェルカ家の両親に許可だって取っている。戸籍上は姉弟だが、結婚する方法がないわけではない。方法だって調べた。根回しも済ませてある。
「なのに、なんであんなぽっと出のやつらなんかに……」
姉さんのいう攻略対象たちのことは嫌いではないいし、姉さん以外に唯一仲良くできる人達だ。
けれど、Aのことになると話は別だ。
胸の中が嫌な気持ちで満たされる。
握った手のひらから、黒い靄が立ち上ったような気がした。
：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：
❁.｡.:*:.｡ブルースターの花言葉..:*:.｡.❁.｡.
幸福な愛
信じ合う心
早すぎた恋
身を切る思い
：：：：：：：：：：：：：：：：：：：：
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シアン - (∂ω＜)-★さん» 惚れたなんていってくれて嬉しいですっ（はぁと）応援ありがとうございます！更新がんばりますね。 (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
(∂ω＜)-★ - え。惚れた。良ければ俺とお話しませんか?ﾊｧﾄ(痛い)これからも頑張ってくださいっす！応援してやす！^ω^ (2021年2月19日 23時) (レス) id: 783e49e84a (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 夕凪さん» コメントありがとうございます！ついにいってしまいましたね笑笑 今後の展開に是非ご期待下さい！ (2021年2月14日 10時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱついに、ついに！syo君が好きって言っちゃったよ!? (2021年2月14日 7時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 紅鴇@端末垢さん» いえいえ、いつもお褒めの言葉とともにコメントしてくださっていてとても嬉しいです。よかったらこれからもみてくださると嬉しいです！いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シアン | 作成日時：2021年2月4日 23時
