お気楽公爵一家 ページ35
気がつけば荷馬車の中だった。
馬の蹄が道を蹴る音と、規則的な振動でそれとわかるだけで、荷馬車の中は暗く、外は見えなかった。
木の扉は閉まっており、抜け出せそうもない。手足は縛られ、声を出せないように口枷までしてあった。
Aは横たわっていた身体をなんとか起こす。腹を殴られたからか身体が少ししびれるような感覚もあったが、次第に引いていった。
腕に違和感があり見てみるといつもつけていたブレスレットはなくなっていた。カツラも、ポケットに入っていたハンカチや手鏡などもなくなっている。
だれか、助けに来てくれるのかなぁ……
そうは思ったが、あまり助けは期待していなかった。
アイリがあれから助けを呼びに行ってくれたとして、ほとんどの者はAをさらった連中がゾムの所属する組織だと気がつかない。
ショッピなら気がつくかもしれないが、彼だって公爵子息という立場を考えれば慎重になるだろうというのは容易に想像がついた。
それにどうにかして実家を動かしたとして、A家は文官か武官かと言われればかなり文官寄りの貴族で、公爵家でありながら軍備は乏しかった。
私設で軍も持っているが一般的な貴族よりも小規模で、自分たちを最低限守るようにしか用意していない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 982人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シアン - (∂ω＜)-★さん» 惚れたなんていってくれて嬉しいですっ（はぁと）応援ありがとうございます！更新がんばりますね。 (2021年2月20日 14時) (
レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
(∂ω＜)-★ - え。惚れた。良ければ俺とお話しませんか?ﾊｧﾄ(痛い)これからも頑張ってくださいっす！応援してやす！^ω^ (2021年2月19日 23時) (レス) id: 783e49e84a (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 夕凪さん» コメントありがとうございます！ついにいってしまいましたね笑笑 今後の展開に是非ご期待下さい！ (2021年2月14日 10時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
夕凪 - ((＾ω＾≡＾ω＜ｷﾞｬｱｱｱｱｱｱｱついに、ついに！syo君が好きって言っちゃったよ!? (2021年2月14日 7時) (レス) id: a0f47df358 (このIDを非表示/違反報告)
シアン - 紅鴇@端末垢さん» いえいえ、いつもお褒めの言葉とともにコメントしてくださっていてとても嬉しいです。よかったらこれからもみてくださると嬉しいです！いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月13日 20時) (レス) id: 1247c6a30c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シアン | 作成日時：2021年2月4日 23時
