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102話 ページ8

ふう、と息をつき自分の椅子に手をのせた


眉間を抑えながら机の上で揺らめく、まだ砂糖の入ってない珈琲を見る


あの後、暴力的解決(?)をし、猫がいるのですぐさま探偵社に帰り、社長に猫を預けた


なんだかどっと疲れた気がする…





「島崎」



「はっ はい!」





突然 背後に国木田さんの声


何か用があるのかと思っていたが





「貴様…昨日は何処にいた?」



「ゑ?」



「二度も云わせるな その態度では俺の言葉を理解しているだろう」





マズイ


これはマズイ


昨日、と云ったらマフィアの本拠地にいた


だがのうのうと「マフィアの本拠地にいました!」と云えるものではない


な、何か策を…





「昨日は一日中猫探しをひたすらしていました」



「はあ?出勤せずにか?」





ごもっともです


だがあながち間違ってはいない


内心焦っているが顔には出ていない筈


が、国木田さんは はあ、と溜め息をつき私のポケットを指差した





「携帯を見てみろ」



「携帯?」



「いいから見ろ」





昨日からずっと携帯を見ていないがしぶしぶ電源を入れると





不在着信:国木田独歩:13件

電子メール:国木田独歩:4件





「何をどうしたらこうなるんだ」



「あはは 縁起悪い数字ですね」



「人の話を聞け!」





国木田さんが手に持っていたバインダーで頭を殴られた





「いだっ!」



「何 処 に い た ん だ?」





すごい剣幕で顔を近づける


これ以上は言い訳出来まいと判断し、遂に白状した





「…マフィアの本拠地にいました…」



「ああマフィアか____ってマフィアぁ!?」





大声で叫ぶ彼


その所為で何人かの事務員が振り向いた


____ってこの展開(シチュエーション)何処かで見たなあ(24話参照)





「貴様…一体何をしでかした…」



「えっと…」





一昨日から昨日の事を洗いざらい話すにつれ国木田さんの顔がどんどん怒りに満ちていく





「貴様という奴は……そういう事は早く云わんかああぁあ!」



「ご、ごめんなさいッ!」



「今日は本当は定時だが貴様はこの件についての報告書を書け!居残りをしてもらう!」





ひえ…ブラック…









--------------


そういえば横浜市歌って森鴎外作詞らしいですよ(どうでも良い雑学)

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ぺぽん(プロフ) - 迷たんてーさん» いえいえ、とても参考になりました。ありがとうございます! (2023年2月26日 6時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» に載せています。長文で申し訳ないです。 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» お返事遅くなりすみません。面白いと言っていただきとっても嬉しいです!そうですね、アイデアを出そうと思っても出ないものなので、ある時突然頭に降ってきます。あとは私は生粋の夢女なので、原作を見ている時に夢主はこんなことをするのかなと時折考えて、それを小説 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - しがない一般人さん» お返事遅くなりすみません。ありがとうございます (2023年2月26日 0時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました!オリジナルのお話も含まれていて飽きません。質問なのですか、どうやってオリジナルの話を考えていますか?イメージが突然降ってくるものなのでしょうか?良ければ教えてください! (2023年2月20日 3時) (レス) @page16 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:迷たんてー | 作成日時:2019年2月22日 18時

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