119話 ページ25
賢治君は線路の一部だったものを中也さんに向けてぶん回した。中也さんは攻撃を避けレールの上に立ち、すかさず賢治君に蹴りをいれる。今すぐ駆け寄りたいところだが無事だと信じて
背中を向けている彼に向かって、鈍く光る
鉄パイプを、
鉈を、
振り下ろした。
だが勢いをつけた二つの武器は宙を裂き地面に激突。上の方に黒い影が見えたので天井を仰ぐと
「ッは、見た目にそぐわず馬鹿力じゃねえか、“嬢ちゃん”。」
「もしや“御呪い”ッつうのはそれか？」
天井に
そう、彼の云うとおりだ。
私の異能『破戒』はあらゆる物を指先で悉く壊せる。でもそれだけでなく他のこともできるのでは、と思い 密かに研究して編み出した技術がこれ。
物を壊すというエネルギーを私の指から別のモノ……今回は鉄パイプだ。その媒体となるものに異能を流し込むように発動する。間違って壊さないように注意したら…
はい、威力が何倍にも跳ね上がった武器の出来上がり〜。そしてその武器、指先とは違って木っ端微塵にならないで威力が上がるだけなので 殺傷能力は圧倒的に低くなる。
つまり“壊す”ことはできないが腕力が平均的な私でもコンクリートに亀裂を入れることができるのだ。
「その異能……『重力遣い』の中原中也だね」
画面の向こうのみんなに説明している中、与謝野女医は冷静に相手のプロフィールを分析する
「ち……太宰の兵六玉が喋ったか」
憎っくき宿敵を思い出したようで不機嫌になる彼。降りてくるのを促す与謝野女医を見、賢治君をちらと見ると
目がきらきらしていた。
「Aさん！逆さに立っているのに帽子が落ちてこないなんてやっぱり都会って凄いですね！」
「う…うん。そうだね。都会って凄いよね」
「………太宰が其程 警戒してんなら期待に応えねえとなァ」
笑顔で云われても突っ込めなかった私は同意で誤魔化し(？)中也さんの方を見る。彼は一文 台詞を吐くと
天井から落ちた。
「さァ」
「重力と戦いてえのは何奴だ？」
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ぺぽん(プロフ) - 迷たんてーさん» いえいえ、とても参考になりました。ありがとうございます！ (2023年2月26日 6時) (
レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» に載せています。長文で申し訳ないです。 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - ぺぽんさん» お返事遅くなりすみません。面白いと言っていただきとっても嬉しいです！そうですね、アイデアを出そうと思っても出ないものなので、ある時突然頭に降ってきます。あとは私は生粋の夢女なので、原作を見ている時に夢主はこんなことをするのかなと時折考えて、それを小説 (2023年2月26日 1時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
迷たんてー(プロフ) - しがない一般人さん» お返事遅くなりすみません。ありがとうございます (2023年2月26日 0時) (レス) id: 5339bce968 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - 面白くて一気に読んでしまいました！オリジナルのお話も含まれていて飽きません。質問なのですか、どうやってオリジナルの話を考えていますか？イメージが突然降ってくるものなのでしょうか？良ければ教えてください！ (2023年2月20日 3時) (レス) @page16 id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迷たんてー | 作成日時：2019年2月22日 18時
