彊屍 - キョンシー -

第参之封印 ページ5

「Aさん本当にごめんなさい！」



『謝らなくていい

意図せず付いてきたなら仕方ない』



いつもより狭くなった庭に、どうにかこの空間から抜け出そうと思案していると今度は後ろから腕を引かれる



その勢いで相手の胸元にぶつかるとほぼ同時、
腰に腕が回された



驚いて相手を見上げるとしっかりと目が合う



李「さっすがイチゴちゃんの友達

可愛いね」



そう言い舐め回すように私を見る紫スケべ(今命名した)に嫌悪感を抱き睨みつける



それを察した彼女が、私から紫スケべを引き剥がし、やめてくださいと奴を睨んでいたが



「怒ったお前も可愛いよ」と私の代わりに抱き寄せられていた



その光景といつもより増した密度に嫌気がさしてもう帰ろうと扉へ足を向けたが、



李影！と怒鳴りながらまた新しく男子生徒が入ってきたことにより阻止されてしまった



さらに少し遅れて2人の生徒が入って来る




こんな狭い空間にこんなにたくさん...



普通に振舞ってはいるが此奴らは....



あぁ息が詰まる



彼女には申し訳ないが今度こそ帰ろうと歩き出したのだが、またもそれを阻止される



今度は何かと溜息を吐いたが、そいつはわざとらしく凜々と名乗ってきた

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