人魚姫がお嫁さんになったら貢いじゃダメですか？【太宰治】

4：永遠のお姫さま？ ページ4

「お腹目立ってきたねー。」

「あの貢ぎ男と遂に結婚かぁー。式は出産後でしょ？」

「うん…と言うかその言葉何回目？」

「そりゃあ大事な友人のおめでただからねぇ…嬉しいんだよ。」

「それにしても…アンタの両親よく許可したね。」

「あぁ…あの人たち昔からおかしな人だから…。」



でなきゃ、貴方の娘さんに貢ぎたいです。はい、良いですよ。なんて言わないしね。絶対に言わない。頭のイカれた両親だ…全く。



「幸せオーラ出しすぎバカヤロー！！」

「1番早くゴールインしやがってコノヤロー！！」

「しかもイケメンで！！生活は保証されてるし！！」

「貢いでもらえるし！！羨ましすぎるわ！！」

「あはは…。」




高校の友だちは今も変わらずこの調子。こうして会っては、貢ぎ男…治さんとのことを報告させられている。
どんだけ私のことを…私たちのことを知りたいんだ。




「良い男捕まえたよホントに。」

「と言うか…良い男に捕まったの間違いじゃない？」

「確かにねー羨ましいなぁー。」




ただの変人だったら…どうするの？変人だよ？みんな…あの人ヤバい人だよ…。



騒がしくて騒々しい日々…




確実におかしな日々を過ごすことになるよ？




「まぁーAはそれはそれで…お似合いだよ？お姫さまな様な生活…。Aだから許されると思うよ。」

「確かにねー。」




姫扱いする私の周り…




私はお姫さまじゃないんだけどなぁー。

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