人魚姫がお嫁さんになったら貢いじゃダメですか？【太宰治】

16：白い王子さまは謝りたい ページ16

「4年前から…許せないけど…今回はもうダメ！！私のチェリーパイ壊してさぁー。何てくれてんの？だからこれは君への罰。君が受けるものだ。分かったら…諦めてねー。」


笑って言うとポカーンとしたまま動かなかった。


「じゃあ行こうかAちゃん。ワッフル食べながら公園をお散歩しよう。そのあとは美味しいスイーツ屋さんに行こうね。うーん、他にも行きたいところあるなら、そこにも行こうね。」

「うん…。」



私の腕にへばりついて一切離れないAちゃん。余程中也のことが…4年前のことがトラウマなんだろう…私の中也への嫌がらせのせいで嫌な思いをさせてしまった…申し訳なかった。利用してしまった最低野郎になる…それだけは避けたいから…



「今日は時間がある限り！！Aちゃんの行きたいところへ行こう！！何処へでも連れて行こう！！元気だして！！ね？」

「ありがとうございます…治さん。」


はぁー可愛い！！とりあえずそこでたくさんたくさんお詫びしよう…お詫びという名の貢ぎタイムなんだけどね。



「私も君を1人にさせて…あんな思いをさせてしまったからね…申し訳なかったよ。」

「治さんは悪くないです…。」



あぁ…Aちゃんは優しい子だな…。ホントのことを言ったら嫌われる…。ただゴメンと言う気持ちを知って欲しい。間違っていない言い訳に隠した私の気持ちと本音。だから行動で返そう…そう思った。



「さて！！どこ行きたい！！スイーツ屋さんの後を考えておいてくれたまえよ！！」

「はい治さん！！」


君には笑ってて欲しいから…。

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