30:それは自分が臆病なだけ ページ30
「どうしよ…。」
「また何かあったんですか?人魚姫と。」
「人魚姫に何をしたんだ?」
「色任務中のところ…見られてしまった…。あー!!どうしよ…一応安心させたけど!!あああー天使を!!人魚姫を泣かせてしまったあああ!!
私はなんてことおおおおおお!!」
「まずは落ち着いてください。人魚姫も納得してくれたんでしょう?なら、大丈夫ですよ。」
「安心したなら…人魚姫も大丈夫だろう。そう落ち込むな太宰。」
その日オムライスを作って喜んでもらいその顔を写真に収めてから、今日のネグリジェ姿を写真に撮り寝るために自室へ行くのを見送って、寝顔を収めた。Aちゃんに見られた女性を始末してからいつものバーで、織田作と安吾と飲んでいた。
「それに…天使な人魚姫のAちゃん…私のこと好きになってるかもしれない…って。」
「それは…。」
「良かったじゃないか太宰。両想いじゃないか。」
「良くないよ…私のような汚れた人間を好きになったんだ…彼女には良くない…。私に彼女は似合わない…。」
私は…彼女に…それ以上を望んではいけないから…。
「太宰くん…君が人魚姫を想う気持ちだけは…とても綺麗で純真さがあると…僕は思いますよ。それだけではダメなんですか?」
「ダメに決まってる…ダメだよ。」
「太宰はそれで良いのか…?」
「良いんだよ…、こんな私がそばにいられるだけで…ありがたいと思わなきゃ…。贅沢は言えない…。」
立場はきちんとわきまえてね…。ワガママはいけない。
「天使な人魚姫に…汚れた悪魔は遠い存在なんだよ。」
グラスのお酒を飲み干して、私はそう呟いた。
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けらしあ(プロフ) - 初コメ失礼します!続編希望です!!とても楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます (2019年9月27日 22時) (レス) id: 4b00fe55ba (このIDを非表示/違反報告)
月瀬(プロフ) - 完結おめでとうございます!ラストで泣きました!ぜひ、続編も見たいです! (2019年9月27日 21時) (レス) id: 9a5360aa7e (このIDを非表示/違反報告)
海月猫(プロフ) - 続編希望! (2019年9月27日 20時) (レス) id: db1e8d80c6 (このIDを非表示/違反報告)
カト - 完結おめでとうございます!ぜひ探偵社編も見たいです〜! (2019年9月27日 20時) (レス) id: 2445f38454 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮麗子(プロフ) - 最終話が美しすぎました・・・!探偵社編もぜひ見たいです・・・!検討の程お願いします!まずは!更新お疲れ様でした! (2019年9月27日 17時) (レス) id: 3300853b00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年9月18日 23時