人魚姫に貢いで良いですか？【太宰治】

13：ただの過保護なのかもしれない ページ13

「今日どこか行こうよ！！」

「いいよー。」


コクコクと頷くと、みんなはカラオケに行こうと言って行くことに。治さんには、寄り道するから帰るのが少しだけ遅くなると送った…のだが、



『黒いダッサイ帽子のチビ蛞蝓が家に来ても、絶対に開けないこと。家にも上げないこと。ソイツだけには会っちゃいけないよ。約束だからね。』



と送られていた。なんのこっちゃら意味が分からない。蛞蝓？は？黒いダッサイ帽子？人なの？蛞蝓なの？どっち？



「どうしたのーA。」

「百面相して変なのー。」

「あぁ…うん…大丈夫…。」

「そう？ほら、早く行くよ！！」

「うん…。」






するとすぐに返事が来た。え、早っ…。





『分かったよ！！でも気を付けてね！！変な輩に特に気を付けてね！！近くまで迎えに行っても良いんだよ！！君のためなら何処にでも行くよ！！
私も仕事が終わり次第すぐに帰るね！！…』



とつらつらと並べられて読む気も失せる長いメールが届いていた。
ただ帰りが遅くなったら迎えに来てもらおうかな。とか考えてた。



みんなでひたすらカラオケ楽しんで、気が付けば8時…うーん、1人で帰って来たら怒られるかもしれないし、迎えに来てもらおう。と思ってみんなと同じ駅に向かってみんなは電車で帰り、私は迎えを待った。




「Aちゃーん！！迎えに来たよ！！おかえり！！楽しかったかい！！呼んでくれてありがとう！！」

「あ、はぁ…楽しかったです…。」

「そうかそうか！！それは良かった！！何よりだよ！！さぁー帰ろう！！」




私の肩を抱いて車の中へ。




「はぁーもう！！迎えを選択して正解だよ！！こんな時間にAちゃんを1人で帰らすなんて、私には出来ないし、想像もできない！！偉いよ！！さすがAちゃん！！」





ただし正解とは言えうるさかった。

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