35:君なき世界で ページ35
Aがいなくなって数日…私は彼女の葬式はしなかった。彼女なら多分「葬式はなんかお別れみたいで嫌だから止めて。」とか言いそう。
だから止めて、お墓は織田作の隣にした。
何となく抜けた感じがして、何にもヤル気が起きなかった。
「A…。」
ソファーに寝転がっていると、ふと彼女が死ぬ前に言っていた言葉を思い出した。
「書類…資料…報告書…。Aの机の中!!」
国木田くんや敦くんたちがビックリしてたけど関係ない。引き出しを開けるとそこには…
「手紙…とノート?あ…。」
考えてみれば、退社した彼女が私の事務仕事を出来るわけない。まぁ、与謝野さんが…持ってくれば出来ないことも無い。ただ、病人にさせるわけないだろう。
「太宰?どうしたんだい?」
「与謝野さん…コレ…。」
「あの子に頼まれてね…私がココに仕込んだ。」
「そうだったんですか…。」
「そうだよ…自分が死んだ後の太宰が心配だからって。」
ホントに君は自分よりも私なんだね…。
「ほら、医務室行ってきな。」
「はい…。」
与謝野さんは医務室を私1人だけにしてくれた。
手紙には太宰治さまへと書かれていた。桜色の封筒の封を切った。
36:君が前を向くように(手紙1枚目)→←34:もう一緒にはいられない
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人生楽しんだもん勝ち - めちゃくちゃ泣きました、こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年8月3日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
シュメール人 - なんか、、やばい、、、、、 (2021年5月18日 1時) (レス) id: b636df43a5 (このIDを非表示/違反報告)
星 - コメント失礼します。凄く感動しました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 占ツクみて何年も経ちますがこんなに泣いたの初めてです…最高の作品でした!!本当にありがとうございました。 (2020年5月3日 23時) (レス) id: 0ebbee04e8 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 泣きすぎてやばいです!呼んでいた1時間があっという間でした!本当にありがとうございました! (2020年1月4日 2時) (レス) id: 29d08050fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月6日 2時