20:誰よりもきっと絶対愛してるよ ページ20
「検査結果は最悪です。手術しても…手遅れでしょう。あるのは薬を飲んで少しでも生きていられる時間を伸ばすしかありません。」
「あはっ、ですかあー。でも…もう彼に必要とされてない私がいても…意味ないんです。彼は私の生き甲斐だった。彼のために頑張るのが私の全てでした。彼に必要とされているなら…彼が私を必要としているなら…必要なら…って…。でも、必要とされてない、もう要らない、必要ないのなら…」
もう死んでも良いよ。と言うと
「薬の投与は…。」
「うーん…要らないですかねー。」
だって彼がいないもの。私の生き甲斐と私の全てがなくなったもの。じゃあ生きる意味ない。
そしたらもう死ぬ選択しか残ってない。
「薬の投与はいつでも開始できますからね。いつでも言ってくださいね。」
「はーい。ありがとうございます。」
先生は優しいなあー。
「A…。」
「あ、与謝野さーん来てくれたんですねー。」
「全く…全て自分で抱え込んで…アンタはバカだよ…ホントに。」
「あはは、すみませーん。」
笑っているけど、涙が零れていた。
「与謝野さん…私…。」
「うん、なんだい?」
今、涙と共に想いも零してしまおうか。
「もっともっと太宰くんと一緒にいたかったようッ!!太宰くんの側にいたかったようッ!!太宰くんと過ごしたかったようッ!!
太宰くんが好きだよッ!!太宰くん大好きだよぉ…。太宰くんが愛おしいよぉ…。太宰くん愛してるよッ…。
太宰くん…太宰くんッ!!」
心の奥に蓋をしていた少しばかりの感情と表情が溢れ出した。
「別れようって言わないでよぉッ!!終わりにしよっかって止めてよぉッ!!別れたくなかったよッ!!終わりにしたくなかったよぉ!!」
嫌に決まってる。貴方がどんなに私を想ってなくても…私は思ってたし、好きだったよ大好きだよ、愛してたよ。
側にいたかった…。ただそれだけなんです。
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人生楽しんだもん勝ち - めちゃくちゃ泣きました、こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年8月3日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
シュメール人 - なんか、、やばい、、、、、 (2021年5月18日 1時) (レス) id: b636df43a5 (このIDを非表示/違反報告)
星 - コメント失礼します。凄く感動しました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 占ツクみて何年も経ちますがこんなに泣いたの初めてです…最高の作品でした!!本当にありがとうございました。 (2020年5月3日 23時) (レス) id: 0ebbee04e8 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 泣きすぎてやばいです!呼んでいた1時間があっという間でした!本当にありがとうございました! (2020年1月4日 2時) (レス) id: 29d08050fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2019年7月6日 2時