君が何もかも見えなくなるその前に【太宰治】

17：君の心が消えた ページ17

「太宰くん…どうして…。」

「はぁ…やっぱり疲れた。君みたいなロボットで人形みたいな子といるのが疲れたの。」



私の中で全てが崩れて壊れていく。崩壊する…ダメダメダメダメ！！



「浮気しても何にも言わないしさ、変わらないし…ヘラヘラして…何があってもへらりと笑うだけ。見てて面白くない。」




やっぱり…嫌われてたんだね…。私の一方通行な…片想い…私だけが想ってた。私の独りよがりの想いだった。そっか…終わりを告げたんだね。
もう最期なんだね…。




「分かった、終わりにしよっか太宰くん。私が出ていくよ。」

「え？」

「だって…私のこと…飽きたんでしょ？嫌いなんでしょ？なら…一緒に住む意味ないでしょ？
ありがとう、お世話になりました…って言いたいけど…。」




コレは決めてたこと。貴方が私のことを必要ないって…要らない、別れようって言ったら出ていくって。仕事も止めて入院するって…。
涙は流しちゃダメ。私はロボット…人形なんだ…。だから…





「最後くらいは…今日くらいは愛して？私が愛した…好きだった貴方が…私の初めてを受け取って？私の初めてを奪って？貰って欲しいの…。お願い…太宰くん…。」




付き合ってから行為所かキスすらもしたことない。貴方は…どれだけの女性と関係を持ちキスをしたのかな…初めては…私じゃないんだよね…。




「…ッ分かったよ…A…。」




キスも処女も全て全て…貴方が受け取って…。私の全ての初めては貴方にって決めてたから…。





「ありがとう…太宰くん。」

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