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13:何気ない言葉が ページ13

「私…一瞬だけ中原さんに甘えようとしてしまいました…。それが悔しくて悲しくて…私…。」

「そうか…そうだったんだね…。」




どんどん心の蓋が開くのが分かる。抑えていた物が出てこようとしている…。怖い…怖いよ…溢れて…怖いよ…。




「A…アンタ…。」





「なんか…自分が怖い…壊れそうなんです…。私がて私じゃなくなりそうで…、とても怖いんです…。私がいなくなりそうで…。」




私が消えそう…。




「消える…消えちゃいそう…。やだ…やだやだ…怖い…怖いよ!!怖いんですよ!!」

「大丈夫…どうなってもアンタはアンタだよ。」




与謝野さんが抱きしめて頭を撫でて、慰めて落ち着かせてくれる。ロボットは制御不能になりつつある…、だから誰か助けて…私を元に戻して…。理性を…何もかも…心の蓋が…壊れておかしくなって…乱れてコントロール出来なくなってるのが分かる…。止まらない…止められない…抑えられない…。


「ロボットなのに…人形なのに…段々とそうじゃなくなってる感じがするんです…。感情…乏しくて薄くて…。」

「A…それはロボット様な…人形みたいに変わらない感情が変わってきてるんだ。アンタが人間になってるんだよ。」

「それは…」

「感情が生まれてる。変わろうとしてるんだよ…。アンタはロボットでも人形でもない…ちゃんと人間だよ。
だから自分はロボットとか人形とか言わないの。アンタはちょっと感情を出すのが苦手で薄くて乏しいだけ。だって…」





太宰が好きって…大好きって気持ちがあるじゃないか。




「それがあるんだから、アンタが人間じゃないわけない。」

「与謝野さんッ…私…。」

「ほら、泣かないの。」





ずっと変わらない気持ちと感情と表情…私はロボットみたい…人形みたいって思ってた。気持ち悪いって…。




「私…普通なんだよね…。」

「そう、普通だよ。ちゃーんと普通だよ。」





与謝野さんのその言葉が胸の中に溶けて行くように感じた。

14:私をずっと見てて、気づいてよ→←12:あの人ならどれだけ良かったか



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人生楽しんだもん勝ち - めちゃくちゃ泣きました、こんなに泣いたのは久しぶりでした。素敵な作品をありがとうございます。 (2021年8月3日 14時) (レス) id: 0301fd6d5d (このIDを非表示/違反報告)
シュメール人 - なんか、、やばい、、、、、 (2021年5月18日 1時) (レス) id: b636df43a5 (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼します。凄く感動しました。素晴らしい作品を有難うございます。 (2020年5月4日 18時) (レス) id: 43b5f5b23e (このIDを非表示/違反報告)
あいり(プロフ) - 占ツクみて何年も経ちますがこんなに泣いたの初めてです…最高の作品でした!!本当にありがとうございました。 (2020年5月3日 23時) (レス) id: 0ebbee04e8 (このIDを非表示/違反報告)
- 泣きすぎてやばいです!呼んでいた1時間があっという間でした!本当にありがとうございました! (2020年1月4日 2時) (レス) id: 29d08050fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年7月6日 2時

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