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5:忘れた真夏の流星群 ページ13

「太宰ー任務だよ!!」

「あぁ、今行くよ…。」






手が赤くなる…紅くなる…あかくなる…アカクナル…








鉄の匂いがする場所へ行こうとした。






いや、コレからその匂いがする場所へ行こうとした。洗ったはずの手が汚れてしまったらどうしたらいいのか。



「ほら、ボーッとしてないで!!」

「うん…。」




なんか自分じゃない感じ…そうじゃないみたいな感じがする…誰かに動かされてる感じがした。ロボットみたいな感じだ。





「ねぇ…体調悪いなら私が完遂させようか?」

「いや、君の手は汚させられない。」





そうだ…君には汚れて欲しくない。手を染めさせられない…ドロッとした赤く黒い色に染めさせられない…。



「私が行う…。」




そう言うしかなかった。

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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年8月10日 21時

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