16:見えるもの見えないもの ページ16
なんと言えば逃げられる?どうしたらいい?こんな時に限って先が見えない。頭をフル回転させていた。考えていたら…
「太宰さん!!ちょっと来てくださーい!!」
「はぁ…どうやら時間みたいだね…と言いたいけど…君には聞きたいことがたくさんある。保護させてもらうから。君もパーティ会場にいる以上はね。」
「…私は高校生です。知るはずないでしょ?普通にパーティに呼ばれた親に連れてこられただけ…そう考えないんですか?まぁ、ただ…パーティは嫌い…着飾るのも腹の探り合いをするような大人たちも…。汚くて嫌い大嫌い…。」
「まぁ、君は何も知らないのは分かってたよ。ただココは悪と闇の巣窟だからね…。無垢な女子高校生を巻き込むわけにはいかないからね。」
無垢な女子高校生…ねえ…。何も知らないけど太宰さんがいるということは、この豪華客船のパーティで何かよからぬ事が起きている…或いは起きることは間違いないのだろう。
もしかすると…その裏で起きている…起きる何かに父親擬きは参加するのではないか?
「太宰さん…私も捕まるの?」
「君は私の保護下に置くから大丈夫。」
せっかくケーキを食べられると思ったのになあー。
「君はまだしばらくココにいて…まぁこの会場の中には普通にパーティを楽しんでいるに人もいる…安易に捕まえたりしないよ。移動してない人たちは大体無実と見て良いだろう。」
「分かりました。」
全て話さなくて良かっただけまし…太宰さんは多分困ってた私を助けてくれただけだ。
それから、スイーツを持って私は会場の端へ太宰さんは呼ばれた方へと行った。
「このスイーツ美味しい…。」
呑気な私はこの先何が起こるか分かっていなかった。
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作者名:中二半の彼女は霜月さん x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年3月7日 15時