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7：何1つ ページ7
もうきっとこの頃の君は君じゃなかったのだろう。
いつも通りの…あの君じゃなかったのだろう。
私の知ってる君じゃなくなったのだろう。
「雨ってさ…色んなのを消してくれるよね…。雨の独特の香り好きなの…。代わりに泣いてるみたい…。」
何故か突然そんなことを言い出すようになった。らしくなかった。
この時の中也は気づいてるのか気づいてないのか分からなかったけど、詩を読んでるみたいと笑っていたのを覚えている。それに対してAも笑っていたけど…
ただ1人後ろで歩いていた私のみ…何1つ笑えなかった。
Aの様子がおかしかったからだ。
普段はそんな事言わないのにね。
けど当の本人は何も言ってくれなかった。
それなのに…
私からも声をかけなかった。
何1つ声をかけなかった。
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作者名：中二半の彼女は霜月さん
| 作者ホームページ：
作成日時：2018年1月9日 0時
