あの月を…【S】 (ページ16)

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60：俺もページ16

「え、俺と…紫月とですか？」

「あぁ櫻井と紫月とでだ。」

嘘だと思った。

「二宮くんの方が…適応かと…。」

「なぜだい？」

「彼の方がこう言うの得意だからです。だから僕よりも彼…二宮くんの方が適応だと思います。」

「でもね…君たちが良いって指示が出てるんだよ。」

「そう…なんですか…。」

指示が出ていると言われれば拒否ができない。

「分かりました紫月に伝えておきます。」

そう言って上司の室を出る。

「はぁぁぁあ…マジかよ…うっそだろ…。」

みんなのところに戻ってさっきの話をすると

「え？櫻井さんとですか？」

「そうだね俺とだね。」

「なんで翔ちゃんなの？」

「そうだね俺が一番聞きたいね。けど、上からの指示らしいよ。」

そう言うとニノも仕方ないと察した。

次の日俺たちは外での仕事が始まった。

「こんなにかかるんですね…。」

「そうだね…俺も初めてだよ…。」

すっごく疲れるし…かなり回る…。

「私がもう少し早かったら…。」

「いいや俺も悪いよ…こう言うのはニノの方が得意なんだよ…。」

それに俺よりもニノの隣の方が良いも思ったから…、俺じゃあ好きを抑えられるかどうか…。

「今日は遅いし送っていくよ。ニノとどこで待ち合わせてるの？」

「え？大丈夫ですよ近いところですし…。」

「ダーメ。何か遭ったらダメだからさ。」

ホントはもう少し一緒にいたいから…。