10:夕日 ページ10
目を覚ました。
「あ、起きました?今ちょうど起こそうと思ってたところなんですよ。」
「私は…寝てたんですか…?」
「そうですよ。」
「今は…。」
「今はもう夕方です。」
そう言われて窓を見るとオレンジの絵の具で塗られた空が広がっていた。
「そんなにも寝てたんですか?」
「そんなにも寝てたんですよ。」
「膝…辛くなかったですか?」
「大丈夫ですよ。」
優しく暖かい微笑み。
その微笑みが…
「凄く綺麗だ…。」
そう呟いた。
あ、言っちゃった…。
「え?あぁ、夕日ですか?そうですね。とても綺麗ですね。」
どうやら夕日と勘違いしたようだ。
「は…はは…。そうですね…。」
でもその時の彼女が少しだけ頬を赤らめていたなんて私は知らなかった。
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ユリア(プロフ) - 霜月様、初めまして!お話読ませていただきました。主人公と太宰さんが別れたまま終わるかなーと思っていたのですが、ちゃんと再会できてよかったです! (2023年2月15日 13時) (レス) @page21 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月10日 22時