5:したいだけ ページ5
「見舞いに来るのは私だけなんですか?」
剥いてもらったリンゴを食べながらそう聞くと俯きながら
「そうなんですよ…私…高校の入学前に両親が離婚して2人とも私を残して出て行ったんですよ。」
「そうなんですか…なんか…聞いちゃいけないことでしたね。」
悪いことしたなぁ…。
「こうして見舞いに来てくれるのは久しぶりなんです。友だち…もう来てくれないから…。」
そう言って笑うけど目は悲しそうで…
尚更守ってあげたい…何とかしてあげたい…
そう思った。
「時間の余裕があればいつでも…毎日来ますよ。」
「そんな…迷惑じゃ…。」
「いいえ。私がしたいだけです。」
「申し訳ないです…。」
でも私に出来ることなんてまだ見つからなくて…
毎日通うことしかできなくて…
何をしてあげられるだろうか…。
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ユリア(プロフ) - 霜月様、初めまして!お話読ませていただきました。主人公と太宰さんが別れたまま終わるかなーと思っていたのですが、ちゃんと再会できてよかったです! (2023年2月15日 13時) (レス) @page21 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月10日 22時