12:顔を ページ12
ある日安吾が行方不明になった。
その日から忙しく目まぐるしく街をかける日々。朝も昼も夜も動き回り病院に行ってる暇が無かった。
そして久しぶりに顔を出した時…
「最近忙しいくて来れなくてすみません…。」
「いいえ…お構いなく…。仕方ないことですから…。」
そう言って微笑むけど少し悲しそだった。
あぁ…そうか…彼女は淋しくて悲しくて不安だったのか…。
「あの!!」
「なんですか?」
「来週…一緒に…夏祭りと言うかなんと言うか…花火…見に行きませんか!!」
カッコ悪い…
言い方と喋り方と声がいつもと違ってガキくさい…
好きな子を誘う時の中学生みたい…
らしくない…
もうちょっとカッコ良く言えなかったのか?
「良いですよ…。行きましょう?私も太宰さまと一緒に…行きたいです…。」
「ホントですか?」
「はい。明日外出許可を得ておきます。」
「ありがとうございます。」
「それは私の方です…。ホントにありがとうございます。」
それから安吾が二重スパイや特務課の人間だと分かったのは約束から時間かはかからなかった。
それから更に顔を出す回数は少なくなった。
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ユリア(プロフ) - 霜月様、初めまして!お話読ませていただきました。主人公と太宰さんが別れたまま終わるかなーと思っていたのですが、ちゃんと再会できてよかったです! (2023年2月15日 13時) (レス) @page21 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月10日 22時