1:一目惚れ ページ1
4年前…
任務でケガをしてしまって病院へ行った時のことだった
「あー…いたた…。」
治療が終わり歩いているが一向に出口に着かない。
「アレ?もしかして迷った?」
早く帰らなきゃいけないんだけどなあー。
困っていて病院内をキョロキョロと見渡していた。
すると…
「綺麗…。」
フワッと吹く春風…
桜の花びらが舞う…
なびいて絹ようなサラサラした茶桜色の髪が横顔を浮かせる。
今まで任務や社交などで見てきた女性の中で…
「1番綺麗だ…。」
そう言ったら…
「誰?」
鈴のように凛とした儚げに聞こえる…
「え…えっと…すみません…。」
何故か謝ってしまった。
「どうかしたんですか?」
「あ…えっと…ぼーっとしてたら…道に迷って…。」
「どちらまで?」
「玄関まで…です…。」
「なら…右に曲がっていただければ、エレベーターがあります。そのエレベーターに乗って1回まで降りたら…左を真っ直ぐ進んだら着きますよ。」
丁寧に教えてくれた。
「ありがとうございます…。」
「いいえ。」
今日…春風で桜舞う季節に…
私は一目惚れしました。
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ユリア(プロフ) - 霜月様、初めまして!お話読ませていただきました。主人公と太宰さんが別れたまま終わるかなーと思っていたのですが、ちゃんと再会できてよかったです! (2023年2月15日 13時) (レス) @page21 id: 4dc59746f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年10月10日 22時