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10:壁 ページ10

“ちょっと治?こんな夜にどこに行くのよ。”



“どこって…秘密だよ。”




“はぁ?何それ!!ホテルとかだったら殴るからね!?”



“んなわけないでしょ?良いから黙って着いてきて。”



“もぉー。”




ホントにあの頃は楽しかった。



子どものように無邪気に笑って…デートして…。



先に昇進する私に比べて昇進命令がきても全て蹴っていた。



「太宰さん?何考えてるんですか?」




もう…あの頃のように治とは呼んでくれないんだね…。




「何も。ただ…部屋まで取って、そのお金まで払ってくれてるんだ。2人別の部屋は甘え過ぎだ。だから一緒の部屋さ。」

「そう…ですか…。」




敬語…か…。



4年…いやミミックから4年で相当離れてしまったようだ…。



「先出ますね、もうそろそろ時間ですし。」



そう言って先に部屋を出る。



出来たのは距離ではなく…









壁が出来てしまったようだ…

11:遅い→←9:噛み合う時



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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年8月3日 0時

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