19:交差 ページ19
そんなことを考えている間に睡魔に襲われいつの間にか眠いっていた。
目が覚めたのは明るくなりかけている朝だった。その前に物音がしたのだ。隣を見るとベッドの上はもぬけの殻。
「水でも飲むために起きたのかな…。」
違う…。
誰かがシャワーを浴びてる音がする。
「あの人もシャワーに?」
先に入られては仕方がない。昼にはチェックアウトをする。自分だけでも荷物をまとめておこう。
その前に上がってからの着替えを準備しようと思い脱衣場へ向かった。
その時に聞いてしまった。
彼が上がってから準備をしても良かった。
タイミングが悪かった。
“まだ、君が…Aが私のことが好きなら…私に希望と期待は持って良いのだろうか…。私にまだ…気持ちがあれば…の話だけど…。”
は?
「何それ…。」
小声で呟いた。
意味が分からなかった。
どういう意味なの?
それは…
「貴方はまだ私のことが好きなの?」
フラフラと千鳥足になりながらソファーに向かう。
「はは、そんなまさか…そんなことあるわけ…。」
あるわけ…
あるわけないよ…。
「また惑わせないでよ…。」
お願いだからもう…変なこと言わないでよ…。
同じ部屋にしたり…
フィアンセとか言ったり…
優しく肩を抱き寄せるたり…
シャワー浴びてる時に言ってたあの言葉も…
お願いだからそんな言葉や行動で私を惑わせて、引っ掻き振り回さないで…。
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作者名:中二半の彼女は霜月さん | 作者ホームページ:
作成日時:2017年8月3日 0時