6. 少女の阻止+ ページ7
「グラ、お疲れさま」
優しい手付きで今回のMVPをいたわるA。すると、ズルいと言わんばかりにガブリアスやワルビアルを初めたじめんポケモン達が群がってきた。
Aはしょうがないな、と言いつつも楽しそうにしている。
今回のバトルの結果を簡潔に言うと、Aの圧勝であった。
この勝因は育成が好きなAが、あらかじめグラードンのステータスやPPを最大値に＿＿しかも偶然なことに最適性で＿＿育て上げていたからだろう。
元々地方の伝説に残る程の強さでありながら、Aが手塩にかけて育てたポケモンだ。
簡単に勝てることの方が余程不自然なことである。
…と、至って真面目な顔のダンデから解説を受けたキバナは、大きなため息を吐く。
その整った顔には、つい15分前程まであった余裕に満ちた笑顔の面影は微塵もない。
「もう強いどころじゃ無いだろ……オレさまが勝てなかったなんて……Aは何者なんだよ」
腕を組み、むむむ、とさも悔しげに唸るキバナ。
視線の先ではAがポケじゃらしでモグリューと遊んでいる。
あくまでプライベートであるとはいえ、ジムリーダーが一般……ではないが、トレーナーに惨敗したのである。この事実はどうしようもなかった。
「いや、オレもカロス出身としか聞いてないんだよな……
というか伝説のポケモン初めて見たな、オレもバトルしたいぜ…っ」
逆にそれしか情報を知らないのか、とダンデの言葉にキバナは脱力する。
隣でウズウズとするダンデ。
どうやらバトルに参加したかったらしい。
そんなダンデを横目に、キバナはスマホロトムを呼ぶ。
ふよふよと浮いたロトムは何用だろうかとキバナの周りを回り始めた。
「カロス、A、強い……っと」
しばし考え、検索ワードを打ち込んでいく。
この強さならば、ネットに情報の１つでもあるだろうと踏んだのだ。
キバナが何かしていると気付いたAは、足早に駆け寄り画面を覗く。
そして何故か瞬時に顔色を変えると、キバナの検索を阻止しようと手を伸ばした。
「ネットは反則ですって……っ！！」
アレを検索されたら恥ずか死ぬんですけど、とAは思うが、到底面と向かって言えることではない。
まずはキバナを止めることが先決である。
「あーあー、なんも聞こえねーなぁ」
しかし、Aの阻止はキバナのわざとらしい声に遮られ失敗に終わった。
そして無情にも『検索』の文字は、キバナの指によりタップされたのだった。
＊＊
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私ポケモンとポケモンにでてくる人達全員推しなので嬉しいです！Ｎ出てきただけで泣きそうです……出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。更新楽しみにしてます！ (10月20日 17時) (
レス) @page15 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
レイン - そうなんですか、大変ですね。いつでもエエので更新待ってます！落ち着いてからでエエので！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» ポク…あ、ポロックですかね？作者はそれしか思い付かないです。ポロックモンスターとは(笑) (2020年1月2日 1時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 霜月千弦、さん» すみません、ポ『ケ』モンがポ『ク』モンになっていました。ポクモンとは ？笑 (2020年1月1日 21時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» 作者は歴代キャラ好きなのに小説が無い…と思っただけで自己満足用なのですが、面白いと言っていただけて嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年1月1日 17時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月千弦。 | 作成日時：2019年11月20日 23時
