23. 少女の気合い+ ページ25
「まぁ……そういうことだからカルムのリーグ制覇はかなり難航するでしょうね」
しかも私というライバルがいるんだもの、覚悟しなさいよ、とセレナは続けた。
そういえば、Aの兄であるズミは世に言うシスコンだった。
それも極度の。
必ずAに寄る虫は即排除しようと動くだろう……いや、昔から実際に動いている。
しかも絶対にAに気付かれないようにしているのだから恐怖である。
シスコンって怖い。カルム頑張れ。
トロバはそんな解説じみたことを思いつつ同情の視線をカルムに送っていた。
「え、ズミさんが俺を嫌いなことは薄々気付いてたけど…、Aさんと兄妹だっただからなのか……うわぁ」
視線の先のカルムは、苦虫を噛み潰したような表情をつくる。
ずっと気になっていた謎は解けたが、どうやら余計に厄介なことになりそうだ。
カルムは途方に暮れたが、考えるのは後でも良いだろうと首を振った。
「まぁ…それは置いといて、さぁバトルをしようかカルム君」
「あ、はい」
兄の話題を逸らしたいAの声により、カルムはすぐに腰を上げた。
ーー
「ブリガロン気絶、よって勝者、Aさん！」
審判役を任せられたティエルノの声が、木々の隙間に響いた。
その声を聞いたカルムは、取り出したげんきのかけらをポケモン達に与えながら眉を下げる。
「Aさん、やっぱり強いですね」
「特にフラが大活躍だったよ、よく頑張ったね」
「きゅきゅう」
Aに労いの言葉を掛けられたフライゴンは、上機嫌に鳴いてみせた。
バトル中とは対照的に、辺りは和やかな空気に満ちている。
セレナもそこに参入してきた。
「あの……Aさん、私もバトルの相手してもらっても、良いですか？
私も、もっと強くなりたいんです」
「いいねセレナちゃん、やろうか！
ポケモンバトルは楽しむのも醍醐味だからね、楽しもう」
向上心があって大変よろしい、とAはゆるりと笑い、気合いを入れた。
「はい…っ！」
セレナもまた、気合いは充分のようだ。
そして、第二回戦の幕が上がろうとしていた。
＊＊
作者から、とても重要なお知らせです
沢山の評価、お気に入り登録ありがとうございます。
本題ですが、実は親が離婚しそうでして。
尚、作者は中学生です。
手続きの手伝い等でとても忙しくなる為、更新を停止させていただきます。
大変不本意なお知らせなのですがどうか、ご了承ください。
では、また更新のある日までお元気に。
続く (更新停止中)
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私ポケモンとポケモンにでてくる人達全員推しなので嬉しいです！Ｎ出てきただけで泣きそうです……出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。更新楽しみにしてます！ (10月20日 17時) (
レス) @page15 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
レイン - そうなんですか、大変ですね。いつでもエエので更新待ってます！落ち着いてからでエエので！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» ポク…あ、ポロックですかね？作者はそれしか思い付かないです。ポロックモンスターとは(笑) (2020年1月2日 1時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 霜月千弦、さん» すみません、ポ『ケ』モンがポ『ク』モンになっていました。ポクモンとは ？笑 (2020年1月1日 21時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» 作者は歴代キャラ好きなのに小説が無い…と思っただけで自己満足用なのですが、面白いと言っていただけて嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年1月1日 17時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月千弦。 | 作成日時：2019年11月20日 23時
