19. 少女の歓迎 ページ20
あっという間に１週間後である。
後輩達はもうすぐ電車で来る、ということでAはナックルシティ駅で出待ちをしていた。
すると改札口から、はつらつとした声が聞こえた。
「Aさんっ！」
特徴的なツインテールを揺らしたサナがAに手を振り、満面の笑みで駆け寄って来る。
その後ろには、もちろんカルム、セレナ、トロバ、ティエルノのメンバーが談笑しながら並んでいた。
Aはサナに片手を上げて応じる。
後輩達を映したその瞳にも喜びが滲んでいた。
とをあえず駅を出るとAは後輩達に振り返り、歓迎の意を表すように腕を広げた。
「皆 、ガラルにようこそ。
行きたい場所があったら私が案内するからね」
行きたい所があったら私に言って、とAが笑うと年頃の女子２人はすかさず反応を示す。
キョトンとするAに詰め寄り、鼻息を荒げて言った。
「「ブティックに、行きたいです！」」
それと同時に「そして、Aさんの服を選びたいです」という心の声がトロバには聞こえた気がした。
トロバは同情の目でAを見る。
同じ声が聞こえたらしいカルム、ティエルノも次の展開を察したようで苦笑していた。
そんなことも知らぬまま、Aは２人の要望通りにブティックへと案内を始めた。
ーー
「はい、Aさん、これ着て下さい」
「あ、うん、わかった……ちょっと待って」
「キャー！すっごく似合ってますよAさん！」
このやり取りから大体は分かるだろう。ちなみに上からセレナ、A、サナの順である。
そう、数分前の男子達の予想は見事的中していた。
まぁ、いわゆる着せ替え人形の状態である。
Aは更衣室の中で軟禁…いや、試着を幾度となく繰り返していた。
その度に黄色い歓声を上げ、室外のカルム達にお披露目をするセレナ、サナ。
「着るもの全てが似合っている」と彼女は言っているが、それも過言ではないと思われる。
ふわりとウェーブのかかった薄金の絹のような髪に、湖畔に映った空の色をした切れ長の目。
胸もそこそこあり、スタイルは抜群であった。
これを世間は絶世の美少女と呼ぶのだ。
…逆に似合わない理由が思いつかない。
そして、セレナ達は嬉々として着せ替えを続行するのだった。
一方その頃、ティエルノらと共に更衣室前で着せ替えが終わる時を待っているカルムは、
(可愛い過ぎるだろ)
手を額に当て、密かに悶えていた。
これならずっと見ていたいな、と心の片隅で思ったことはカルムしか知らない。
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私ポケモンとポケモンにでてくる人達全員推しなので嬉しいです！Ｎ出てきただけで泣きそうです……出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。更新楽しみにしてます！ (10月20日 17時) (
レス) @page15 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
レイン - そうなんですか、大変ですね。いつでもエエので更新待ってます！落ち着いてからでエエので！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» ポク…あ、ポロックですかね？作者はそれしか思い付かないです。ポロックモンスターとは(笑) (2020年1月2日 1時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 霜月千弦、さん» すみません、ポ『ケ』モンがポ『ク』モンになっていました。ポクモンとは ？笑 (2020年1月1日 21時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» 作者は歴代キャラ好きなのに小説が無い…と思っただけで自己満足用なのですが、面白いと言っていただけて嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年1月1日 17時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月千弦。 | 作成日時：2019年11月20日 23時
