18. 少女の承諾 ページ19
Aがガブリアスの機嫌取りに奮闘している様を眺めつつ、フライゴンは手際良く片付けを始めた。
黄土色のテントを畳み、ポフィンの入っていた編みかごを閉じて砂ぼこりを払う。
仲の良いワルビアルに手伝ってもらったお陰で、片付けは見る間に進んでいく。
そしてやっと片付けを終え、2匹で一息ついていると、突然スマホロトムの通知が鳴った。
＜ホロキャスターに着信があるロト！＞
と主張するスマホロトムは宙にふよふよと浮かんだ。
そのままAの目の前に行き、画面を見せる。
まだ機嫌の悪いガブリアスから目線を移したAは、ホログラムで表示された人物に笑いかけた。
「やぁカルム君、君が連絡寄越すなんて珍しいね」
『お久しぶりですAさん。
Aさんの元気な顔が見たかっただけ…です。
お元気ですか？』
Aの後輩であるカルムは、そう言って頬を掻いた。
数年前にカロスに帰省した際に、ジム巡り中のカルム達に出会ったのが始まりである。
その時すぐに意気投合して、今もたまに遊ぶ仲なのだが、確かにここ数ヵ月会えていなかったと思う。
元気だよ、とAが笑うと赤い帽子のホログラムがぐらりと揺れた。
何かに小突かれているような、そんな揺れ方である。
『ちょっと、ニャオニ…『みゃみゃあっ』
揺れが収まると、半ば強引にカルムと入れ替わった青いニャオニクスが嬉しそうに尻尾を振っていた。
相変わらずの可愛さは健在のようだ。
ニャオニクス、そこを退けてくれ…！
と画面外から声が聞こえる。
渋々といった様子のニャオニクスは、苦笑を浮かべたカルムと共にAを見る。
そして、青い毛玉を抱えたカルムはおもむろに口を開いた。
『あの、近々ガラル地方に観光に行こうって話になっているんですが……、Aさん、会えますか？』
ガラル地方に引っ越したという連絡を貰った後日、サナが行きたいと言い出したのだ。
それに反対する者も特にいなかったので、あと１週間後には出発するだろう、とカルムは告げた。
ジム巡りは置いてけぼりなのか。
Aは事情を聞き、快く承諾する。
カロスにいないポケモンも沢山いるから、きっと良い経験になるだろう。
「あぁ、そういうこと。
私はナックルシティって所にいるからね、いつでもおいで」
『ありがとうございます…！では』
カルムは嬉しげに頷き、ホログラムは消えた。
「…今日の晩ごはんはシチューでも作ろうかな」
片付けられたセットをフライゴンに持ってもらい、Aは家路を辿った。
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私ポケモンとポケモンにでてくる人達全員推しなので嬉しいです！Ｎ出てきただけで泣きそうです……出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。更新楽しみにしてます！ (10月20日 17時) (
レス) @page15 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
レイン - そうなんですか、大変ですね。いつでもエエので更新待ってます！落ち着いてからでエエので！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» ポク…あ、ポロックですかね？作者はそれしか思い付かないです。ポロックモンスターとは(笑) (2020年1月2日 1時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 霜月千弦、さん» すみません、ポ『ケ』モンがポ『ク』モンになっていました。ポクモンとは ？笑 (2020年1月1日 21時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» 作者は歴代キャラ好きなのに小説が無い…と思っただけで自己満足用なのですが、面白いと言っていただけて嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年1月1日 17時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月千弦。 | 作成日時：2019年11月20日 23時
