10. 少女の頭痛 ページ11
「うん、久しぶりだね、N」
そう笑ったAはNに歩み寄り＿＿＿＿
＿＿＿＿その頬を力任せにつねった。
感動の再開…とか、そういう類いのものだと思っていたダンデは呆気に取られている。
まぁ普通の反応と言えるだろう。
「………A」
頬を掴み伸ばされ、何とも変な顔になっているNは不満げな声を出す。
折角の感動の再開が台無しである。
その声を聞いたAは、こめかみに青筋を浮かべて言った。
「私の家に無断で遊びに来るなって何回も言ってるよね？
それにゼクやレシ、マメパトにまで迷惑掛けて……
そろそろ出禁にしても良いんだよ？接触禁止令でも出してあげようか？？」
Aがここまでノンプレスで言い切ったことに、ダンデは感嘆する。
しかしハッと我に返り、困ったように眉を下げて笑いながらAに言った。
「A……それくらいにしてやったらどうだ、流石に可哀想だろ」
確かにAは依然、Nの頬を掴んだままである。
救済の声を聞いたNは「そうだ」とでも言いたげな視線をAに送った。
Aはダンデの顔をしばらく眺め、渋々といった様子で解放したNを睨む。
Nは赤くなった頬をさすり、ゼクロムと何かを喋っていた。
それを一瞥し、ダンデに向き直ったAは呆れを隠し切れない声で言う。
その声からは疲れも聞き取れた。
「何甘いこと言ってるんですかダンデさん……この人 “前科5犯” もあるんですよ。
これくらいで良いんです、なんなら足りないくらいですが」
前科5犯という言葉が聞こえ、振り向いたNはAの言動について感想を述べる。
「……俗に言うツンデレかな」
爽やかな笑顔で、さっきのことなど無かったかのようにAを見るN。
ダンデの近くで、ブチリと何かが切れる音が聞こえた気がした。
Aはレシラムとの再開を喜んでいるフライゴンを呼び寄せる。
そしておもむろにNを指差す。
「よぉしフラ、この緑頭に`りゅうせいぐん´してくれないかな。思いっきりやってくれると嬉しい」
「きゅうっ」
フライゴンは主…というより最高の相棒からの頼みに頷き、「任せろ」と鳴いた。
しかしそんなAにもNは動じない。
それどころかその整った笑みを濃くする一方だ。
「照れ隠しだよね、可愛いよ」
もうここまで来るとかなりの重症である。
「ダンデさん……頭痛がするんですが助けてください」
Aは怒りを通り越して悪寒がしていた。
ダンデには、苦笑いを送ることしかできない。
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の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私ポケモンとポケモンにでてくる人達全員推しなので嬉しいです！Ｎ出てきただけで泣きそうです……出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。更新楽しみにしてます！ (10月20日 17時) (
レス) @page15 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
レイン - そうなんですか、大変ですね。いつでもエエので更新待ってます！落ち着いてからでエエので！ (2020年3月10日 17時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» ポク…あ、ポロックですかね？作者はそれしか思い付かないです。ポロックモンスターとは(笑) (2020年1月2日 1時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 霜月千弦、さん» すみません、ポ『ケ』モンがポ『ク』モンになっていました。ポクモンとは ？笑 (2020年1月1日 21時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
霜月千弦、 - レインさん» 作者は歴代キャラ好きなのに小説が無い…と思っただけで自己満足用なのですが、面白いと言っていただけて嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2020年1月1日 17時) (レス) id: a103d81c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月千弦。 | 作成日時：2019年11月20日 23時
