不良少女は保護対象 【名探偵コナン】【降谷零】

一日目 ページ1

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「そこの君、こんな時間に何してるんだ。
見たところ高校生だろう？」

「……お父さんと待ち合わせしてるの。
お仕事が長引いてるからここで待っててって」

「ホォー、ならお父さんが来るまで一緒に待っていようか。女の子一人は危ないからね」




緊急の仕事を終えて、何とか明日の休みをもぎとってセーフハウスへと戻る帰り道。近道である路地裏を通り抜ける途中に、スマホを片手にした女子高生が一人でぽつんと立ってるのが見えてしまった。時間的にも場所的にも、どう考えても高校生が居ていい場所ではない




「あっ、で、でも今日来れなくなっちゃったみたいだし、私はもう帰るね。お兄さん心配してくれてありがとう!!」

「……まさか、一人で返すわけにも行かないからね。
家まで送っていくよ」

「お兄さん迷惑じゃない？」

「これも仕事のうちだからね」




警察手帳を手にした途端、まずいと思ったのか逃げ出そうとする女子高生。まぁもちろん逃がしはしないささ、逃げられたら追いかけたくなるタチでな。悪いが諦めて大人しくしておいてくれ




「んーと、ちゃんと帰るから大丈夫!!
お家だってすぐそこなんだよ？」

「信用ならないなぁ……補導されるか、大人しく送られるか。どっちがいいかは君に任せるけど？」

「……それはっ」





手首をがっちり掴んだから絶対に逃げ出せるはずがないだろ。絶対逃がしてたまるか。
……まぁ普通は補導されたいとは思わないだろうな。

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