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『……さぁ』ウェンティ「またはぐらかすの?」
『…………』
きっと彼には無言という名の逃走は効果が無いのであろう。
『はぐらかすというよりかは、自分自身自分が何者かが分からない。
記憶を失くし、世界を彷徨い、風に流され……
自分はなんのために今を生きているのかを……
だから、旅をしているのだ』
真っ直ぐと彼を見つめて言った。
嘘偽り無く。
ウェンティ「うん、やっぱり君は旅人と共に世界を回るべきだね。
聞いた、ディルック?」
ディルック「あぁ。」
『何故彼が?』
ウェンティ「言ってなかったね。かつて旅人共にトワリンの1件を担っていたんだよ。」
ディルック「多少なりとも彼のことは知っているつもりだ」
トワリンの一件は自分も耳にしている。
そして、以前から告げられる旅人について……
早く合流したいのだが、彼は今どこにいるのだろうか。
旅人というのだ。
一過者に留まることはそうそう無いだろうに…
ディルック「冒険者教会に頼んで彼に手紙を出そう」
ウェンティ「確かに、彼女なら旅人まで届けられるね。
じゃあ、Aは暫くモンドで情報待ちってことで!」
彼は明るく「続きでも飲も〜」と鼻歌を歌いながら2杯目を注文した。
それ払ってるの僕なんだが……
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宵 - オリフラたってますよ〜!!!作品を守るためにも消しといた方がいいと思います🙏 (2月12日 20時) (レス) @page4 id: 36fe2bac30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓 | 作成日時:2024年1月18日 20時