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鼻から乗るつもりのなかったカルエゴは
絶叫コースターを乗りに行った2人を見届け、
リードたちとともに周りにあるお店やワゴンをフラフラしていた。
ジャズ「……」
やばい、死ぬ、と汗を垂らすジャズ
絶叫コースターが怖いというより
Aちゃんと2人っきりということに
ドキドキしているのだ。
来る時も2人っきりだったが、
あれは自分なら誘ったので
心の準備ができていたが
この状況は突然作られたもの。
ジャズは少し焦っていた。
ジャズ「怖くない、?」
『…ん、楽しみ……』
絶叫得意なんだなぁ…とジャズは
なんとなく意外なAの様子に
しみじみとする。
ジャズ「みんなとじゃなくて、俺とでごめんね」
『…どうして、?ジャズ、くん…と一緒……すごく、嬉しいよ』
ジャズ「え」
『入学、式…の時、も…階位決め…の時、も…ジャズ、くん……優しかった。
だから……そんなジャズ、くんと…仲良くなれて、うれ、しい』
普段滅多に見せない、Aの笑顔に
ジャズはいよいよ後戻り出来なくなっていた。
ジャズ「(どうすんだよ、おれ、)」
俯いてしまったジャズに
Aはハテナを浮かべながらも
気にせず前に進んだ。
ジャズ「(無理じゃん、こんなん…。
好きで好きで、俺だけのものにしたいって
思っちゃうでしょ…!!)」
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作者名:+1 | 作成日時:2023年12月18日 22時