記憶の傍らで君が【約ネバ】 (ページ28)

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この鬼ごっこから
隊列を組んで逃げることの必要性を知った。

そしてそれをするためにドンとギルダを引き入れることも決まった。事情を話して隊列を率いてもらうのだ。

そしてこの数日で

ママは標的が私たち4人であると特定出来ていると思う。

シスターからの使い方からそれに気づいた。

今、特定する気のないママ…そのことから
それは既に特定を済ませていることになる。

エマ｢けどどうやって？特定してるからって好き放題動かしておくなんて｣

レイ｢既にほかの見張りがそばにいたら？｣

ノーマン｢シスターにマークさせるまでもない。多分、子供たちの中に内通者が居る｣

エマ｢…ない、つうしゃ…｣

『厳密には、ママの情報源かな。』

それを利用した標的の掌握と制御。

おそらくそれがママの策の実際。

シスターはきっと保険だ。

レイ｢けどどうするよ。情報源は見つけ出すとして、ドンとギルダを引き入れる話は？

もしふたりが内通者なら…｣

ノーマン｢問題ない。あぶり出しと引き入れることは同時にできる。スパイならこちらの切り札にもなる。｣

ノーマンは焦っている。

それと同時に冷静でもある。

ノーマン｢既に網も張った。それよりレイ、あれから発信器を壊す算段は順調？｣

レイ｢あぁ。｣

ノーマン｢あとどのくらいで整う？｣

レイ｢え、半月…いや、10日あれば。｣

ノーマン｢じゃあ10日後に決行しよう。｣

エマ｢え｣

ノーマン｢｣