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五条「僕はさ、性格悪いんだよね」
場所は変わって。
伊地知「知ってます」
五条「伊地知、後でマジビンタ。教師なんて柄じゃない。そんな僕がなんで高専で教鞭をとっているか聞いて」
伊地知「マ、マジビンタ……」
五条「夢があるんだ。」
伊地知「夢、ですか」
五条「そっ。悠仁のことでもわかる通り上層部は」呪術界の魔窟。保身馬鹿、世襲馬鹿、高慢馬鹿、ただの馬鹿。腐ったミカンのバーゲンセール。
そんなクソ呪術界をリセットする」
理不尽な世界である呪術界
上が全てを牛耳り、五条は小さく拳を握った。
五条「上の連中を皆殺しにするのは簡単だ。でもそれじゃ首がすげ替わるだけで変革は起きない。そんなやり方じゃ誰もついて来ないしね。だから僕は教育を選んだんだ。
強く聡い仲間を育てることを」
五条は誰よりも仲間を信用している。
しかし、信頼はしていない。
最強と謳われる彼は決して誰にもその背中を預けることはしない。"育てる"そう言って一線を引き、誰よりも周りを見ている。
五条「……10だったけな。そん時に会った女の人の夢でもあった。」
伊地知「誰なんですか？」
五条「分かるけど、分からないんだ。僕のこの目で見ても歪で、誰よりも呪われてた。」
ソッと五条は脳裏でその女を思い出す。
五条家によく出入りしていた女だ。
五条「死んださ。宿儺が原因でね」
話題に出ている女は
宿儺の指を保有していた特級の呪霊によって殺された。そしてそれは上層部の仕業でもある。
今回、虎杖が死んだ時と似たような背景だ。
女もまた、危険視されていた。
五条「でも生きてる。」
伊地知「え、死んだのでは？」
五条「死んだけど、生きてるのさ。いや…帰ってきたんだ」
意味が分からないとハテナを浮かべる伊地知に
五条はこれ以上説明する気は無いのか
話を少し戻した。
五条「だから僕は自分の任務を生徒に投げることもある」
伊地知「(それはサボりたいだけでは？)」
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作者名：＋1
| 作成日時：2023年3月24日 23時
