白羽の矢が立つ【呪術廻戦】 (ページ4)

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倭助「悠仁…最期に言っておくことがある。お前の両親のことだが、」

虎杖「いいよ、興味ねーから」

場所は変わって病室。

そこには虎杖の祖父、虎杖倭助が入院していた。

倭助「お前の！両親の！ことだが！」

虎杖「だから興味ねーって。爺ちゃんさぁ、死ぬ前にかっこつけようとすんのやめてくんない？」

いつも通りでいいと言う虎杖に倭助は少し震えて、

倭助「男はカッコつけて死にてぇんだよ！！空気読め！！」

と怒った。そんな祖父を虎杖は気にせずに
買って持ってきた花を差し替える。

倭助「つーか、部活はどうしたよ。サボってんじゃねぇ」

虎杖「うるせぇなぁ。部活は5時前に終わんの！俺だって暇じゃなきゃいちいち見舞いなんてこねーよ」

倭助「ゆとりかよ」

小さくムカついた虎杖は言い返すが

倭助は舌打ちをして虎杖に背中を向けた。

倭助「＿＿悠仁、」

虎杖「んー？」

倭助「オマエは強いから人を助けろ。手の届く範囲でいい。救えるやつは救っとけ。迷っても感謝されなくてもとにかく助けてやれ。

オマエは大勢に囲まれて死ね。俺みたいにはなるなよ」

虎杖「…………爺ちゃん？」

それから少しの沈黙の後、

機械から耳を劈く音が流れた。

虎杖は必死に堪えてコールをする。

《はい、どうされました？》

俯いてた顔を上げて、

虎杖「爺ちゃん、死にました」