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五条「亡くなったのは?」
虎杖「爺ちゃん、でも親みたいなもんかな」
五条「そっか。済まないね、そんな時に。で、どうするか決まった?」
虎杖「……こういうのさ、呪いの被害って結構あんの?」
五条「今回はかなり特殊なケースだけど被害の規模だけで言ったらザラにあるかな。
呪いに遭遇して普通に死ねたら御の字。ぐちゃぐちゃにされても死体が見つかればまだマシってもんだ。
宿儺の捜索をするとなれば凄惨な現場を見ることもあるだろうし、君がそうならないとは言ってあげられない。ま、好きな地獄を選んでよ」
虎杖は伏黒、井口、佐々木を思い出す
それと同時に2人の言葉が頭に響いた。
__オマエは強いから人を助けろ
__正しい悠仁が、私は好きだよ
虎杖「宿儺が全部消えれば呪いに殺される人も少しは減るかな」
五条「勿論。」
虎杖「あの指まだある?」
五条「ん」
虎杖「改めて見ると気色悪いなぁ」
そう言って2本目を口にした虎杖。
五条は少し口元を歪めながら見つめた。
一瞬宿儺の力が溢れ、
虎杖「まっず!笑えてくるわ」
抑え込んだ。
五条「(確定だね。肉体の耐性だけじゃない、自我を保てる。千年生まれてこなかった逸材)」
面白そうに笑う五条に虎杖がどうしたと聞く
五条「"覚悟は出来た"ってことでいいのかな?」
虎杖「…全然。なんで俺が死刑なんだって思ってるよ。でも呪いは放っとけねぇ。本当面倒くせぇ遺言だよ。」
__オマエは強いから人を助けろ
虎杖「宿儺は全部喰ってやる。後は知らん。テメェの死に様はもう決まってんだ」
__オマエは大勢に囲まれて死ね
五条「いいね、君みたいなのは嫌いじゃない。楽しい地獄になりそうだ」
『受肉したって本当ですか』
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月24日 23時