時間と命の引き換えに、2【呪術廻戦】

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？side









夏油が離反して五条が変わった。


どこに行くにも五条は私を離さない。

最初はそばにいた。

楽しく笑って欲しいと思い、
あの手この手を尽くしたが、結局最後には五条は
夏油を思い出して俯いている。


私は五条の酷い姿を見て
1度夏油の離反に見て見ぬふりした自分を思い出しては後悔が一気に募り、責めた。

怒って欲しい、責めて欲しい、優しくしないで欲しい、赦して欲しい…そういう感情が一気に流れてくる。


私の腕を引いて俯きながら歩く五条の背中は
すごく寂しそうに見えた。

死にそうな、酷い顔をする私に五条は気づかない



「A、少し来い。お前に任務が課されたからその詳細を話す」


「わかりました。…五条、手離して」

「………俺も、一緒に行く」



先生は首を横に振って


「大丈夫だよ、話が終わったら戻るから」


そう言ってそっと手を解いた。




夏油を殺せという任務を課され、
私は彼に会った。

殺せるはずもなくて、逃げることも出来なくて

私は教室で待っている五条の元へ行った。


「…遅せぇ」

「ごめん、話終わってコンビニ行ってた」

「うそつき。」


買ったアイスを渡して本題に入る。

「私は未来(かこ)をやり直そうと思う。過去(みらい)のために。」



五条に反対されたし
俺も行く、そうも言われた。


それでも私の意志は変わらない。


「…………お前まで、俺を置いていくのかよ」


切ない叫びだった。
俯いた五条に私の表情は見えなかっただろう。

「ならせめて、戻ったら俺に言えよ。信じるから…俺、Aのいうことは全部信じるから」

「…わかった。ねぇ、五条」

「…なんだよ」



「私のこと、忘れないでね」

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