時間と命の引き換えに、2【呪術廻戦】

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家入side

３日前








家入「なになに？珍しく怪我してんじゃん」

『領域展開試そうとしたらバグってやられた』

家入「あー…Aの術式ってややこいんだっけ？」

『うん、』

家入「そろそろ教えてよ」

『次会った時ね』

家入「…………特級様は忙しいんだから無理じゃん」


次会うのっていつ？

今日だってAが怪我しなかったら会えなかったわけだし……早くていつなの？それは。

まぁ別にいいんだけどね

Aの術式なんて正直あんま興味無いし

家入「次の休みいつ？」

『覚えてない(･････)』

家入「まじブラックじゃん。」

『硝子は？』

家入「私は基本ずっと暇。任務ないし、怪我人待ってるだけ。」


まだ学生だから細かい資料も触らせてくれない

卒業したら、いけっかな


家入「そうそう、後輩ふたりがアンタにお礼が言いたいって」

『なんの？』

家入「この間の任務。土地神だったんでしょ？」

『あー………死ななかった、それが私にとってはお礼みたいなものだよ』

家入「重いわ。まぁそう伝えとく」


『それじゃあ治してくれてありがとう。この後また任務だから行くね』

家入「ん。ねぇ、次は私とプリクラ撮ってよ」

『…いいよ、変顔ね』

家入「またね」


ヒラヒラと手を振ると

Aは"バイバイ"と言って医務室から出ていった。




家入「…………………なんだか、辛そうな顔してたな」







引き留めていたらなにか変わっていたのだろうか



今更そう考えたって時間は戻らない(･･･････)



戻らないけれど


そう考えてしまうのは、

私が弱くて

"あの子なら大丈夫"と
一線引いてしまっていたからだろうか。


私にもっと、強さがあれば。

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