青春短し恋せよ乙女 2 【学ベビ】

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鹿島side



＿＿掲示板前






この隅っこになら何とか…？




いやでもこんな隅っこじゃ誰も

見てくれないよなぁ


いやいやでも、何もしないよりは…。


そもそも元々誰も入ってくれなかったから

俺に話が来たらしいしこんなポスターくらいで

部員ができるとも思えないけど。





竜一(ていうか、虎太郎…)


もう俺が居なくても案外平気なんだなぁ


いや、そうじゃないと困るんだけど…



俺は思わずしゃがみこむ






ああ、なんか唐突に




？「おい、」




無性に寂しくなってしまった。



隼「入部届ってお前に渡せばいいのか？」

『兎田さんはスタッフだもんね』



竜一「え、いや…それは野球部とテニス部の顧問の先生にじゃ…」

隼「そりゃ野球部とテニス部の入部届の話だろ」

『こっちは鹿島くんでいいかな？掛け持ちでお願いします。半々で出るからさ』




そう言って俺に2枚の入部届を渡す2人。


竜一「え…でもなんで、」

隼「まぁ俺たちどっちも弟いるし、それにコイツに勧誘されたからな」

『ねー？虎太郎くん』


そう言って俺に虎太郎を渡したAさん


実際はただ引っ張って行こうとしたところを

兎田さんの通訳が入ったらしい。

『鹿島くんが凹んでたから虎太郎くんなりに考えたんじゃないかな』



竜一「…虎太郎、」





すると向こうからみんなの声が。



鷹「りゅうー！！！みろっ！クッキーもらった！！」

奇凛「いのねーちゃまがくれたんでしゅよ！」

鷹「そんでなそんでな、これ全部りゅうにやるからげんきだせよ！！」


拓馬「おれとかずまもあげるー！」




竜一「あ、ありがとう…嬉しいけどもう元気だからみんなで食べよう」




俺の高校生活のスタートは

馬鹿みたいに凹んで

また1人じゃないってことを思い知って


それから


ベビーシッター部は虎太郎のおかげで


部員が2人増えました。





ちなみに兎田さんが
記念にお揃いのエプロンを作ってくれた。


兎田はウサギ、俺はリュウ、
狼谷はオオカミ、Aさんはタヌキのアップリケ



そして時々猪又さんは部活で作ったお菓子を持ってきてくれます

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