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試合はどんどん進んでいき、


3-3に。



私は思わずフェンスに手をかけてしまった。

『桃城くん、!』


聞こえるか聞こえないか分からない声量で

思わず彼の名前を口にすると



不二「どうしたの、A」

『……えっ、と…』

隣にいた不二くんがそれに気づいた。


言おうか悩んでいると

こっちをちらっと見た桃城くんが

言うな、と口元に人差し指を持ってくる。



『…全くもう!ウチの後輩はみんなあんな感じ!』

不二「?」

『…同級生もか』


筋肉のケイレンくらいで辞める訳にはいかないってことか


程度は軽そうだけど不利は否めない。

治っているはずの右足をどことなく庇っていたせいか


ラッキー千石と言われてる彼も
ただラッキーだけでここまで来たわけじゃない。



《ゲーム5-3山吹リード!》



桃城くんのスピードボールを完璧に捉え、コントロールしている千石くん。
彼の動体視力は

越前くんや菊丸くんの比ではない。

コマ送りで見えているだろう



桃城「いってぇ__しまった、完全にきちまった。A先輩に後で怒られるかもなー。ま、それはそれでいっか」

7→←5



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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月15日 21時

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