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『__なるほど。それでこんなに泣いてるの?お父さん』
恒介「だって、だって…拓馬も数馬もパパって呼んでくれないし、Aちゃんも構ってくれないから…。僕のことなんてたまに遊びに来るどこかのおじさんくらいにしか思っ…思ってないんじゃないかと」
少なくとも私は、思ってないよ
2人と違ってもう中学三年生だし。
竜一「そんなことないですよ!!ちゃんと拓馬くん、自分たちのパパだって紹介してくれましたよ!」
恒介「ほんと?」
竜一「ほんとです!!」
それでパパはいつまで私に抱きついてるの?
いい加減離して欲しい。
恥ずかしいから。狼谷くん思いっきりこっち見てるし
『…お父さん、』
恒介「なんで最近パパって呼んでくれないの!?海ちゃんのことはママって呼ぶのに!」
『…恥ずかしいもん。ママは…お母さんって呼んだらちょっと怒られた』
そんな老けてないって。確かに老けてないし
若いけど普通にママって呼ぶのも恥ずかしい
恒介「パパって呼んでよ"ぉ!」
『わかったって。あ、ほら、お休みなら今日1日ここで2人と遊んでいったら?鹿島くん、いいかな?』
竜一「もちろん!そしたら拓馬くんと数馬くんも嬉しいと思うし」
恒介「そ、そうかな。2人ともそれなら喜んでくれるかな」
竜一「そうですよ!」
恒介「じゃあお言葉に甘えて…」
すごい、鹿島くん
もうパパの心掴んでる
私を抱きしめていた手を緩めて
拓馬の方へ行くパパ。
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作者名:+1 | 作成日時:2023年3月20日 22時